「仮想通貨のFLOWってどんな仮想通貨なんだろう。将来性や買い方などを知りたいな」と悩む方も多いでしょう。
FLOWはCryptoKittiesやNBA Top Shotを手がけてきたDapper Labsの開発したNFT特化のブロックチェーンです。
最近では米大手仮想通貨取引所のCoinbeseにも上場しており、注目を集めている仮想通貨です。
- FlowはDapperLabsが開発する新しいブロックチェーン
- 開発者に優しく、スケーラビリティ問題も解決する注目のブロックチェーン
- イーサリアム上で開発されているゲームがFlowに移植される可能性が高い
- NFT関連銘柄として高騰する代表的な通貨
NFT関連銘柄として注目されるFlowは現在、日本の取引所での取扱いがありません。そのため、まず国内取引所で口座開設して購入した仮想通貨を海外取引所へ送金して購入する必要があります。
本記事では、Flowの仕組みやこれまでの価格変動、さらに将来についても分かりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Flowとは?

通貨(トークン)名 | Flow(フロウ) |
ティッカーシンボル・単位 | FLOW |
現在の価格 | 317円 |
時価総額 | ¥329,130,603,250.99 |
時価総額ランキング | 31位 |
公式サイト | Flow公式サイト |
購入できる主な取引所 | OKEx, Kraken, Huobi Global |
Flow(フロー)はトップブランドとその何十億ものファンにとって基盤となる存在を目指しているブロックチェーンです。
Flowは、新世代のゲーム、アプリ、およびそれらを生み出すデジタル資産管理の基盤として設計されました。
従来のブロックチェーン上のアプリ開発などは、イーサリアム(Ethereum/ETH)上で行われることが一般的でしたが、技術の進歩や利用者の増加に伴い、スケーラビリティ問題や送金手数料の高騰、技術者の不足などの多くの問題を抱えています。
イーサリアムが抱える問題点を解決し、次世代を担うブロックチェーンとしてFlowは誕生しました。
Flowのエコシステムパートナーは、グローバルIPからインディーゲーム開発者、アバンギャルドなアーティストまで多岐に渡り、今後のNFT発展には欠かせないブロックチェーンです。
Flowの特徴
FLOWの特徴は以下の3つです。
- スケーラビリティ対策
- 迅速な決済処理
- 開発者にとって魅力的
- DeFiやブロックチェーンゲームとの関係
- NFT市場をリードするDapperLabs
1つずつ解説していきます。
スケーラビリティ対策
イーサリアムのスケーラビリティ問題の一つとして、トランザクション(取引)の承認に時間がかかります。
しかし、Flowでは承認の手続きを4つに分割し、それぞれのノードやバリデータで処理することで、高速化を図ります。
従来のトランザクション承認の軽減方法では、シャーディングと呼ばれる手法が採られていました。
しかしFlowは、トランザクション承認を特徴のある4つの工程に分割し、それぞれが異なる処理を専門的に担当して処理する、垂直方向への展開を可能にしています。
- 収集(Collection)
- 合意(Consensus)
- 実行(Execution)
- 検証(Verification)
分割して取引を処理することで効率性が大幅に向上し、理論上は従来の数百倍の処理速度を実現できます。
また、イーサリアムの採用しているシャーディングはセキュリティが低い、簡単な処理しか対応できないなど課題がありますが、FLOWはそのような問題点はありません。
迅速な決済処理
取引の処理速度の向上により、決済においてもスムーズな処理が可能になります。
将来的には、仮想通貨やNFTだけでなく、法定通貨でも利用する構想があります。もし法定通貨でも利用されるようになれば、確実にユーザー数は増加して価格の好材料となります。
開発者にとって魅力的
イーサリアムのブロックチェーンを利用する場合、Solidityという独自のプログラミング言語の習得が必須でした。
しかしFlowの場合は、より簡易で学習しやすいケイデンスという言語が採用されています。
仮想通貨やブロックチェーンといった専門知識がなくても、ストレスなく開発できるSDK(ソフトウェア開発キッド)も用意されており、技術者の新規参入もしやすいです。
ブロックチェーンの知識はないけど、ゲームやアートなどコンテンツの知識は豊富にあるという方に参入しやすい魅力的なブロックチェーンとなります。
DeFiやブロックチェーンゲームとの関係
DeFi(分散化金融)は、2020年頃から急速に注目を集めている新しい金融の仕組みですが、FLOWがDeFiに深く関わる可能性があります。
なぜなら、世界的仮想通貨取引所Binanceが発行するステーブルコインのBUSD(Binance USD)は、Flowをサポートすることを明らかにしているからです。
ステーブルコインはDeFiに欠かせない存在なので、FLOWをサポートすることはDeFiへの参入も見込まれます。
また、ブロックチェーンゲームではDapperLabsが手掛けるクリプトキティやNBA Top Shotなどを中心とした連携への動きが活発になっています。
DeFiやブロックチェーンゲームと相性の良いFlowが、将来的にプラットフォームの中心となる可能性があります。
NFT市場をリードするDapperLabs
Flowを開発するDapperLabsは、NFTブランドメーカーとも言えます。
DapperLabsが手掛けてきたクリプトキティやNBA Top Shotなどは、人気のNFTゲームとしての人気を確立しており、新しいビジネスモデルとして注目されるでしょう。
また、すでにFLOWには音楽、ファッション、スポーツのコレクターズアイテム、ウォレットや開発者ツールなどさまざまな媒体でサービスをつくっています。
さまざまなプロジェクトをつくるうえでFLOWは使いやすいブロックチェーンのため、資金も流入しやすいです。
Flowのこれまでの価格推移
こちらは、TradingViewのFLOW-USDのチャートです。
2021年3月に入ってから急騰し、最高で40ドル前後の値を記録しました。
現在はやや低迷しており、30ドル付近で取り引きされています。
Flowの価格急騰要因
Flowは、2021年3月に20ドル前後から40ドル付近まで大きく値を上げました。
価格上昇の背景にはちょうどその時期にNFTが流行り始めていて、DapperLabsが手掛けるクリプトキティやNBA Top Shotといったブロックチェーンゲームもその時期に流行りました。
特にNBA Top Shotは売上で表すと億を超えていて、FLOWを牽引したプロジェクトの1つです。
こういった動きがNFTを支えるFlowに追い風となり、Flowの価格を押し上げることになりました。
Flowの今後の予想・見通し
Flowの今後の見通しは好材料が多いと言えます。
- クリプトキティの移植
- Coincheckと連携開始
- FLOWは日本に好意的
1つずつ解説していきます。
クリプトキティの移植
Flowを開発するDapperLabsは、クリプトキティという人気ブロックチェーンゲームをリリースしています。
それらは元々イーサリアムブロックチェーン上で開発・リリースされていますが、今後は、FLOWで開発し、移植されると予想されています。
すでにコアなユーザーを抱えるクリプトキティなどのゲームが移植されれば、一気にFlowのユーザーを獲得することができます。
多くのユーザーを確保することは、Flowが成功するための大きな要因となりますが、その点においてはすでにクリアしているとも言えます。
Coincheckとの連携開始
Flowを開発するDapperLabsは様々な企業やプロジェクトとの連携を発表していますが、その中の一つに、日本の仮想通貨取引所Coincheckとの提携も含まれています。
CoincheckはNFTマーケットとなる「NFTマーケットプレイス」の開設を発表しており、3月24日に「Coincheck NFT(β版)」の運用が開始されました。
コインチェック(Coincheck)のNFTマーケットとは?始め方や使い方を解説!
Coincheckの口座さえ保有していれば、誰でもNFTマーケットに参加し、NFT作品の出品・購入・保管を行うことが可能になります。
Flowは日本に好意的
日本はトレーディングカードなどをベースとしたNFTゲームが人気です。
そしてDapperLabsは、トレーディングカードが人気の日本の文化に好意的な姿勢を明言しています。
日本のコミュニティを対象にしたQ&Aで、「私たちは現在、日本で最も重要なプレイヤーとのゲームとNFTのパートナーシップを模索しています。」と述べています。
Coincheckの他にもオリンピックのIOCを始め、プロ野球などのプロスポーツ、さらにコミックやJ-POPなど、様々な分野においてDapperLabsは興味を示しています。
SNSではFLOWの日本語情報発信が行われているので、興味のある方はチェックしておきましょう。
Flowは買うべき?
出典:Flow
Flowを採用する企業の数は2020年12月以降に増加しており、9カ月の間に600を超えているブロックチェーンです。
これまでイーサリアムのプラットフォームを利用することが多かったDappsの開発や、急速に市場が成長するNFTなどにおいても、Flowが新たなブロックチェーン・プラットフォームとしての地位を確立する可能性が高いでしょう。
ブロックチェーン、DeFi、NFT、Dappsなどの成長は約束されたようなものなので、プラットフォーム型であるFlowも成長しやすいと言えます。
また、Flowのプロジェクトには多くの大企業が出資しており、総額は25億円以上とされています。
Flowを購入できる取引所
FLOWの購入には海外取引所の利用が必須です。Flowを上場している取引所は以下になります。
- Kraken
- OKEx
- Huobi Indonesia
- Hoo
- HitBTC
- Coinbese
このうち、日本在住者でも利用できるのはOKEx、Hooです。
基本的なFlowの購入は以下の流れになります。
- 日本の仮想通貨取引所で口座を開設する。
- Flowを購入できる海外の仮想通貨取引所の口座を開設する。
- 日本の取引所に日本円を入金し、仮想通貨を購入する。
- 購入した仮想通貨を、海外取引所の自己口座に送金する。
- 海外取引所でFlowを購入する。
仮想通貨FLOWを購入するためには、ビットコインやイーサリアムなどの通貨を保有している必要があります。
仮想通貨を買うならコインチェック
名称 | CoinCheck(コインチェック) |
公式サイト | 公式サイト |
取扱通貨数 | 17通貨(ビットコイン+アルトコイン16種類) |
最低取引額 | 500円 |
提供サービス | 仮想通貨販売所 仮想通貨取引所 CoinCheckつみたて 貸仮想通貨サービス |
実績 | アプリダウンロード数3年連続国内No.1 |
これから仮想通貨取引所に口座を開設するなら、Coincheckをおすすめします。
日本の仮想通貨取引所であるコインチェックは、金融庁の定めるライセンスを取得しており、初心者でも利用しやすい取引所として人気です。
また、CoinchekはFlowを開発するDapperLabsとの提携を発表しています。
FlowやNFTに興味があるなら、国内の仮想通貨取引所はコインチェックを選ぶべきです。
Coinchekに口座を開設する場合は、次の2つが必要となります。
- メールアドレス
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 電話番号
口座の開設方法は、アプリによる方法(かんたん本人確認)とハガキによる方法があります。
ハガキの場合は郵送による確認のため数日程度の日数がかかりますが、アプリの場合は本人確認書類の確認等ができ次第、すぐに口座開設が完了し、取り引きが可能になります。
すぐに取引を始めたいといった場合は、アプリによる「かんたん本人確認」を利用しましょう。
Flowの今後の予想・見通しまとめ
FLOWはプラットフォーム型のブロックチェーンとしてNFTやDeFiなどさまざまな分野で発展をしていくでしょう。
また、最近はCoinbeseにも上場が決まっていて、Coinbeseは機関投資家が利用する割合が高い取引所なので、大きな買いが入って価格を吊り上げる可能性もあります。
イーサリアムにはない取引処理速度の速さやPosを採用していることによる環境配慮などを持っているため、安定したブロックチェーンのFLOWへの投資も検討してみるのもよいでしょう。
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