「仮想通貨のAlgolandに投資したいんだけど、どんな特徴があるのかな?将来性や購入方法を教えてほしい」と悩む方も多いでしょう。
Algorandは、ブロックチェーンの分散性、セキュリティ、拡張性などの長年の問題を解決したパブリックブロックチェーンです。
すでに数カ国の国家インフラとして採用されていたり、16以上の政府・中央銀行との間でCBDC発行に関わっている国か政府から注目されている仮想通貨です。
本記事では、Algorandの特徴や価格動向を徹底解説するので、ぜひ参考にしてくだい。
- Algorandはコンセンサスアルゴリズム「PPoS」を採用した完全なるブロックチェーン
- 処理速度、セキュリティ、分散性において最高レベルを築き上げた
- CeFiやDeFi、NFTなどすべての金融サービスを統合した「FutureFi」を目指す
- 1ALGO保有するだけでガバナンスに参加できる
Algolandは今までブロックチェーンが解決できなかった3つのトリレンマと解決できる特徴を持っており、注目性が高いのです。
仮想通貨Algorand(アルゴ)とは?
通貨名 | Algorand |
ティッカーシンボル | ALGO |
ブロックチェーン | Algorandブロックチェーン |
現在の価格(2022年7月時点) | 42.11円 |
時価総額(2022年7月時点) | 293,457,777,218.23円 |
時価総額ランキング(2022年7月時点) | 28位 |
公式サイト | Algorand公式HP |
Algorandは、従来のCeFi(管理者がいる中央集権型金融)と、DeFi(管理者が存在しない分散型金融)を統合をした未来の金融「FutureFi」を目指すブロックチェーンプロジェクトです。
超高速な取引や、高いセキュリティ、幅広いネットワーク参加者がいる分散性、システムの拡張性など、Algorandの機能性は世界に誇るレベルです。
Algolandは「誰もが効率よく、透明性をもって、安全に価値を創造し、交換することができる世界」を目的としています。
Algolandは国家のCBDC発行に使われる可能性があり、CBDCは中国も開発しているほおど将来性に優れているためAlgolandの普及も進むのではないかと予想されます。
Algorand(アルゴ)の特徴4選
Algorandには、以下の特徴があります。
- PPoSでブロックチェーンのトリレンマを解決
- Algorand上の資産は「ASA」として表される
- 未来の金融「FutureFi」を目指している
- 少量のALGO保有でガバナンスに参加できる
それでは一つずつ解説していきたいと思います。
PPoSでブロックチェーンをトリレンマを解決
ブロックチェーンには以下3つのトリレンマがあります。
- スケーラビリティ:1つのブロックに書き留められるデータの数
- セキュリティ:ブロックチェーンのハッキングなどを防ぐ
- 分散化:データを分散化して改ざんを防ぐ
ブロックチェーンには上記3つの特徴があるのですが、3つをすべて共存するのは難しく、どれかを採用したらどれか犠牲にしなければいけませんでした。
しかし、Algolandはその問題を解決しています。
まず、Algorandのコンセンサスアルゴリズムは「PPoS(Pure Proof of Stake)」を採用しています。
- ステーキングする通貨の量に関係なく誰でもネットワークに参加できる
- バリデータ(ブロックの情報を検証する役割)は無作為・秘密裏に選択されるのでセキュリティ性が高い
- ネットワークが世界中に完全に分散化されており処理能力が高い
- 検証・承認されるブロックは1つなのでブロックチェーンがフォーク(分岐)せず全ての取引が有効
これらの特徴により、Algorandは従来のブロックチェーンが抱えていたトリレンマを解決します。
Algolandは具体的に以下のようにトリレンマを解決しています。
-
- スケーラビリティ…ユーザーや取引の増加に適応できる能力・拡張性が高い(将来的に1秒間に45,000以上の処理を目指す)
- セキュリティ…フォーク(分岐)しないことによる複製チェーンや取引消滅がない安全性
- 分散性…世界中のALGO保有者がネットワークに参加する分散性の高さ
以上が、AlgorandのPPoSコンセンサス・アルゴリズムで実現している内容です。
Algorand上の資産は「ASA」がある
Algorand上では、仮想通貨(トークン)やNFTなどのすべての資産を表すブロックチェーン上の資産として「ASA」が活用されています。
ただ、AlgolandにはALGOトークンもあり、具体的には以下の違いがあります。
- ASA:仮想通貨やNFTなどのすべての資産を表すブロックチェーン上の資産
- ALGO:Algolandのネイティブトークン・ガバナンストークン
ASAは、ALGOやAlgorandで発行されたすべての資産と相互運用性があります。
これら資産をASAトークン化をすることで、以下のようなデジタル資産のあらゆる問題が解決します。
- Algorandの主要チェーンに組み込まれているので非常に高速かつ安全
- 取引手数料がごくわずかの少額のため低コストで実行可能
- プロジェクト開発者が簡単に発行できて取り入れやすい
- あらゆる資産の管理が容易になる
- さまざまな異なるデジタル市場へアクセスしやすい
ユーザー・プロジェクトともに、ASAによってAlgorand上の資産管理や使い勝手が格段に上がります。
Algorand上には、分散型金融であるDeFiや、分散型取引所DEX、分散型融資市場、NFTマーケットなどあらゆるプロジェクトが活躍しており、ASAの柔軟性があるからこそ活躍できています。
未来の金融を目指している
Algorandは未来の金融「FutureFi」を目指しています。FutureFiとは、現在と未来に広がるさまざまな金融サービスを融合させることです。
ブロックチェーン技術により、管理者不在ですべての金融サービスの取引が円滑に進み、ユーザーが参入する壁を取り払い、国や個人の金融格差をなくすことで、世界中の誰もが自由に参加できる金融の未来です。
まさにビットコインやイーサリアムなどが行っていることの1つです。
仲介者や国家間の壁を排除することでユーザーは誰でも金融にアクセスできるようになり仲介を挟まない分だけ手数料なども安くなります。
- 従来型(管理者がいる集権型)金融
- 分散型金融
- ステーブルコイン
- NFT
- トークン
- 証券
- 中央銀行デジタル通貨(CBDC)
中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは、日本でいう日銀のような国家の銀行が発行するお金で、それをデジタルに置き換えられた通貨です。
すでにデジタル・カナダドル・ステーブルコインであるQCAD(カナダドル・ステーブルコイン)がアルゴランド上で発行されています。
QCADを発行するカナダ企業Stablecorpは、成長を続けるカナダのクリプト・エコシステムにおいて、高度な決済、B2B取引および決済インフラとしてアルゴランドを選択しているそうです。
他にも以下の国がAlgolandを活用して今うs。
- エルサルバトル…ビットコインの法定通貨決定後、2021年9月にビットコイン法が施行され、それを導入するブロックチェーンにAlgorandを採用
- マーシャル諸島共和国…ブロックチェーンベースの「SOV(ソブリン)」が法定通貨となり、Algorandブロックチェーンが採用
各国がAlgorandに注目するのは、主要チェーンのほかに「Co-Chains(コ・チェーン)」が用意されていることが大きいです。
完全に独立しているため、外部から保護されセキュリティが保たれます。
つまり、中央銀行デジタル資産の運用には、許可が必要なコ・チェーンを使うことで安全に守られ、かつ相互運用性もあり通貨の移動がスムーズです。
ALGO保有でガバナンスに参加できる
Algorandは、ALGOを保有するすべてのユーザーが参加できる分散型ガバナンスを2021年10月から開始します。
ALGOを保有しているとAlgolandのガバナンスに関われる権利が得られ、Algorand財団が考え決定していた事項について提案や投票に参加できます。
多くの仮想通貨は多くのガバナンストークンを保有していないと参加できませんでしたが、ALGOの保有量に関係なく参加できるので、1ALGOだけでも構いません。
ガバナンス期間中にALGOを保有する「ガバナー」は、参加・支援・投票することで報酬が与えられる仕組みです。
Algorand(ALGO)の最新価格
Algorandのメインネットは2019年6月に立ち上がりました。2019年から現在の価格はどのように推移しているのか見ていきましょう。
最新価格
上のチャートは、2022年7月までのALGO/USDの価格チャートです。
現在の価格は下落し続けているとわかります。
これはAlgolandだけでなく、仮想通貨市場が全体的に下落しているため、Algolandもその影響を受けていると考えられます。
過去の価格推移
Algolandは2021年に入るまで、1ドルを超えることはなく下げ止まりとなっていました。
DeFiプロジェクトの初登場も2021年6月だったこともあり、それまで一般ユーザーからの注目がやや少なかったともいえます。
DeFiや仮想通貨バブルが起きてからAlgolandの価格は大きく上昇しています。
Algorand(ALOG)の今後の将来性
Algorandチェーンに関して、今後どのように活用されていくのかも注目です。
国家のインフラに活用される可能性がある
Algorandのもう一つのチェーンであるコ・チェーンにより、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の取扱いが各国の国や政府にも注目されています。
すでに国や企業ベースの活動では以下のようにAlgorandを活用しています。
- エルサルバトルのBTC法定通貨に対するブロックチェーンインフラのAlgorand採用
- マーシャル諸島共和国のSOV(ソブリン)でAlgorandチェーン採用
- コロンビアでコロナワクチン接種を追跡するパスポート技術開発にAlgorand採用
- ボストンの企業Bleumiのデジタル決済システム構築にAlgorand採用
このように、国家や地域、企業がAlgorandのPPoSアルゴリズムを搭載したブロックチェーン技術に感銘を受け、さまざまな金融アプリとして導入され始めています。
CBDCの競合になる可能性のあるステーブルコインは価格が外れて大きな暴落をする可能性があるため、より価格の安定性があるAlgolandのPPosを利用したCBDCの方が活用される可能性が高うなるでしょう。
AlgorandエコシステムでDeFiをサポート
Algorandは2021年9月10日、DeFiプロジェクトをサポートするための投資と、助成金プログラムを設立したと発表しました。
投資資金はなんと3億ドルで、Algorandで展開するDeFiエコシステムの成長を促進するために利用されます。
さらに2つの助成金プログラムが立ち上がり、各500万ドルのサポートをする予定です。
DeFiをサポートする動きはAlgolandの利用者が増えることにもつながります。
Algolandに誰でも協力できる
Algorandはブロックチェーン開発者にも支援しています。
アプリケーション、ユーティリティ、監視や実装など多くの分野でオープンソースとなり、開発者がAlgorand上で開発・構築することを簡単にします。
開発者が利用しやすいプログラム(Javaなど)をサポートしており、世界中のシステムエンジニアがAlgorandに参加しやすい環境を整えているのです。
それにより世界の優秀なエンジニアがブロックチェーンの世界に入りやすくなり、よりテクノロジーの発展ができる可能性があります。
Algolandの開発に関わり優良なサービスを展開すれば、価格上昇に繋がるでしょう。
Algorand(アルゴ)の購入方法は3ステップ
Algorandの発行トークン「ALGO」は、国内取引所には上場していません。
そのため、国内取引所からALGOの取り扱いがある海外の取引所へ送金することで入手できます。
国内取引所で口座開設する
まずは国内取引所の口座開設が必要です。口座開設はCoinncheckを例に進めます。
- 公式サイトの「口座開設はこちら」をクリック
- メールアドレスやパスワードを入力
- 本人確認やSMS認証をする
- 日本円を入金する
BTCを購入する
コインチェックに入金した日本円を使ってBTCを準備します。
送金用の仮想通貨になり、取引所で購入した方が安く購入できるのでおすすめです。
BTCを海外取引所へ送金する
ALGOが上場している海外取引所に口座開設しましょう。代表的な取引所だとBybitやBinanceがあります。
そこで、BTCの入金用アドレスを取得し、コインチェックの送金画面にアドレスを貼り付けてBTCを送金します。
送金したBTCでALGOを購入する
届いたBTCを使って、海外取引所のマーケットでALGOを購入します。
ALGO/BTCで取引すれば入手できます。
Algorand(アルゴ)の将来性は明るい
Algorandの特徴や今後の予想、ALGOの購入方法などを解説しました。
Algolandはブロックチェーンのトリレンマを解決できる特殊な仕組みを持つプロジェクトで、すでに国家から使用されているため将来性に期待できます。
- PPoSで従来の問題を解決し、未来の金融FutureFiへと進む特大プロジェクト
- ALGO保有でガバナンスに参加してさらに報酬ももらえる
- 世界中の企業や国家が認めるセキュリティや信頼性の高さを誇る
- ブロックチェーンのトリレンマを解決できる
ALGOは、イーサリアムを制圧する第二のSolana(SOL)になるともいわれています。
コンセンサスアルゴリズム「PPoS」、相互運用できる「ASA」、未来の金融「FutureFi」とさまざまな特徴があり、その実力はすでに世界的に知られています。
今後CBDCの普及が進めばAlgolandの価格上昇に繋がる可能性が高いので、各国のCBDC動向もあわせてチェックしておくと成功する投資ができるでしょう。
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