「FTTトークンが最近伸びているけど、どんな仮想通貨なの?価格が高騰しているから将来性のある銘柄なのか知りたい」と悩む方も多いでしょう。
FTTは仮想通貨取引所FTXのトークンです。2021年に入ってから高騰を続けており、2022年6月現在も仮想通貨の時価総額ランキングトップ20近辺を推移しています。
なぜFTTトークンが注目されているかというと、同じ仮想通貨取引所のBinanceが提供するBNBが時価総額5位と価格が高騰していて、同じ取引所トークンであるFTTも価格高騰するのではないかと話題になっています。
今回はそんなFTX/FTTについて、特徴や今後の見通し、購入できる取引所などを解説していきます。
- FTXは仮想通貨デリバティブ取引所で、デリバティブ取引高は世界第2位
- 取引所トークンFTTは、2021年に入ってから高騰し続けている
- FTXは取引高トップのバイナンスを脅かす存在になるのではと目されている
- バイナンスコインが時価総額ランキング4位に上りつめたことから、FTTも期待されている
FTTトークンはFTX内で使用するとよりトークンの価値が高まりますが、FTXは現在日本人は利用できない状態なので、価格投稿による利益だけを求める投資する形になります。
FTX/仮想通貨FTTとは?

通貨(トークン)名 | FTT(エフティーティー) |
ティッカーシンボル・単位 | FTT |
現在の価格(2022年6月時点) | ¥3,653 |
時価総額(2022年6月時点) | ¥496,554,763,404.66 |
時価総額ランキング(2022年6月時点) | 22位 |
発行枚数 | 3億5000枚(バーンにより将来的には半分以下になる予定) |
公式サイト | FTT公式サイト |
FTXは仮想通貨デリバティブ取引所で、FTXでつくられたオリジナルの取引所トークンがFTTです。
FTXは仮想通貨の現物取引はもちろんのこと、先物取引やレバレッジトークンなどのユニークな金融商品を多く扱っているのが特徴の取引所です。
また取引所トークンのFTTは時価総額ランキング22位と上位にランクインし、BinanceのBNBと同じように価格高騰をするのではないかと注目を集めています。
2022年6月現在、FTTは残念ながら国内取引所での取り扱いがなく、購入するためにはBinanceをはじめとした海外取引所を利用する必要があります。
FTTの特徴
FTX/FTTには、次のような特徴があります。
- ユニークな商品を多数扱っている
- 高いレバレッジをかけた取引ができる
- FTTを保有することで、手数料の割引を受けられる
- FTTのステーキングができる
- トークンバーンがおこなわれる
1つずつ解説していきます。
ユニークな商品を多数扱っている
FTXは仮想通貨の現物取引のみならず、以下のユニークな金融商品を多数取り扱っています。
- 先物取引
- レバレッジトークン
- インデックストークン
- 株式トークン
1つずつ解説していきます。
先物取引
FTXでは仮想通貨の先物取引を行うことができます。
レバレッジトークン
レバレッジトークンとは、様々な仮想通貨にレバレッジをかけた状態で、ERC20規格(イーサリアムのトークン規格)を用いてトークン化した商品のことです。
レバレッジトークンは現物取引扱いになるのでロスカットや証拠金の仕組みがなく、レバレッジ取引の練習をしたい方にはぴったりな方法になります。
インデックストークン
株価指数のように複数のアルトコインを集めてインデックス化し、それに連動するインデックストークンを取引することができます。
インデックストークンにもいくつかの種類があり、リスク分散をした仮想通貨投資をしたい人にはおすすめできる商品です。
株式トークン
株式トークンは株式をトークン化したもので、株式の価値を代替するという性質を持ちます。
トークン化することによって1株(1トークン)以下の数量でも購入することができ、高額な株にも気軽に投資できるというメリットがあります。
高いレバレッジをかけた取引ができる
日本の取引所では法規制によって最大2倍までしかレバレッジをかけることができませんが、FTXでは101倍までレバレッジをかけることができます。
つまり、証拠金が1万円しかなくても最大100万円分の取引ができ、成功すれば100倍の利益を得られます。
その分リスクも100倍大きくなるため、注意しましょう。
FTTを保有することで、手数料の割引を受けられる
FTXでは、FTTを保有することで手数料割引を受けられます。
また割引率は上限があるものの、FTTを持てば持つほど大きくなります。
これはBinanceのBNBと同じ仕組みです。
FTTのステーキングができる
FTXではFTTを用いたステーキングを行え、長期保有をしながら利回り収入を得られます。
また、FTTをステーキングすると、ステーキング報酬を得られるだけでなく、次のようなメリットがあります。
- アフィリエイト報酬が割り増しされる
- 上記の手数料割引の他に、手数料の一部還元を受けられる
- ガバナンストークンとして、投票ボーナスがつく
- SRM(FTXが運営する分散型取引所「Serum」の独自トークン)が無料でもらえる
- ERC20系トークンとETHの出金手数料が無料になる
これらのメリットは、FTTをたくさんステーキングするほど大きくなっていきます。
FTTのトークンバーンがおこなわれている
バーン(焼却)とは、発行元が仮想通貨やトークンの一部を出し入れ不可にし、事実上消滅させることをいいます。
バーンをすると市場に流通する枚数が減少するため、1枚あたりの価値を上げることができます。すなわち、価格の上昇につながるのです。
FTXでは、全取引手数料の1/3に相当する額をFTTの買い戻しとバーンに使用しており、FTTの価値上昇につなげています。
なおFTTの買い戻しとバーンは、最低でもFTTの半分がバーンされるまで継続される見込みです。
FTTのこれまでの価格推移
上の画像は、2019年7月から2022年6月現在までのFTT/USDチャートです。
FTTは2019年7月にFTXへ新規上場して以降、2020年末までは目ぼしい値動きがありませんでした。
しかし2021年に入り急騰し始めて、2021年1月始値が約5.7ドル、4月中旬につけた最高値が約59.6ドルなのでわずか4か月弱で10倍以上に高騰したことになります。
FTT高騰の要因
2021年に入ってからのFTT急騰が続いたのは次の要因となっていると見られています。
- Serum上でエアドロップ(仮想通貨の無償配布)がおこなわれた
- アメリカNBAのアリーナに対する命名権を獲得した
- NFLのルーキーがFTX傘下企業とスポンサー契約を結んだ
- 仮想通貨のデリバティブ取引を提供するLedgerXの親会社を買収することを発表した
- 仮想通貨市場全体で投資熱が増大している
1つずつ解説していきます。
Serum上でエアドロップ(仮想通貨の無償配布)がおこなわれた
Serumが2021年2月~3月にかけてSolanaと共同でDeFiイベントを行い、プロモーションのためにイベント参加者に対して、新しい仮想通貨COPEを2000枚無料配布しました。
それによってSerumが注目を集め、運営元であるFTX/FTTにも少なからずポジティブな影響を及したと考えられています。
アメリカNBAのアリーナに対する命名権を獲得した
2021年3月24日、FTXがアメリカNBAのプロバスケットチーム「マイアミ・ヒート」の、ホームアリーナ命名権を獲得したとメディアで報じられました。
これに対してFTXのCEOサム・バンクマンフリード氏は「FTXがマイアミやその周辺都市で拡大しているコミュニティに新たな価値を提供できるチャンスだ」と述べ、その宣伝効果に高い期待を示しています。
ちなみにFTXのCEOサム・バンクマンフリード氏は米TIMES誌で「影響力ある100人」に選出されている仮想通貨界隈でも有名な方です。
アメリカNFLのルーキーがFTX傘下企業とスポンサー契約を結んだ
2021年4月26日、アメリカNFLの大型ルーキーであるトレバー・ローレンス選手が、FTX傘下のウォレット企業「Blockfolio」とスポンサー契約を結びました。
この契約は、ローレンス氏への給与がすべて仮想通貨によって支払われています。
現状、仮想通貨は実用よりも投資対象としての役割が大きいですが、これは法定通貨のような社会インフラ化を図る試みの一つであり、また高い宣伝効果も期待されています。
仮想通貨のデリバティブ取引を提供するLegerXの親会社を買収することを発表した
2021年8月31日にFTXの傘下のFTX.USが、仮想通貨のデリバティブ取引を提供しているLedgerXの親会社を買収しました。
発表の後、2021年8月31日時点で約50ドルだったFTTの価格は、急激に上昇を始め2021年9月7日現在では約81ドルにまで到達しました。
このように、FTXが他の会社を買収することなどによっても大きく影響を受ける可能性があるので、今後の動向にも注意することが大切であると言えるでしょう。
そして、FTXは仮想通貨取引所の中でもトップクラスに規模が大きく、今後の買収も続けて行われていくと予想されます。
仮想通貨市場全体で投資熱が増大している
2020年後半以降、仮想通貨市場全体で投資熱が増大しており、FTTに限らずビットコインなどのメジャーな銘柄、DeFi関連銘柄、NFT関連銘柄など、将来性のありそうな仮想通貨は軒並み高騰中です。
強気相場は仮想通貨全体の価格上昇に繋がるので、FTTトークンの価格も押し上げたと考えられます。
FTTの今後の予想・見通し
FTTは2021年に入って現在まで続伸していますが、次に挙げることから長期的に見ると、今後もさらに伸びていくのではないかと予想されています。
- FTXがBinanceを超える存在になる?
- FTX関連銘柄が、相互に影響を及ぼし合っている
1つずつ解説していきます。
FTXがバイナンスを脅かす存在になるのではないかと目されている
FTXは取引所として優れているだけでなく、
- 大々的な宣伝事業をおこなっている
- Solanaブロックチェーン上で、分散型取引所Serumを手掛けている
取引所以外にもさまざまな事業展開をおこなっており、今後は取引高トップの最大手取引所バイナンスを脅かす存在になっていくのではないかと注目されています。
FTXとバイナンスの、2021年5月現在の取引高などを比較すると次のようになります。
比較項目 | FTX | バイナンス |
---|---|---|
現物取引高 | 2位 | 1位 |
デリバティブ取引高 | 9位 | 1位 |
トークン時価総額ランキング | 22位 (FTT) |
5位 (BNB) |
Binanceの取引所トークンであるBNBは近年一気に需要が伸び、ついにはビットコイン、イーサリアムに近い時価総額ランキング5位にまで上りつめました。
取引所トークンの前例が成功しているため、仕組みが似ているFTXの需要が拡大すればFTTの今後にも期待ができます。
FTX関連銘柄が、相互に影響を及ぼし合っている
FTXはSolanaブロックチェーン上で分散型取引所「Serum」の運用もおこなっており、Serumにも独自トークン「SRM」、またSolanaブロックチェーンにも「SOL」というトークンがあります。
FTX関連銘柄は、次のようなものがあります。
名称 | 概要 | 時価総額ランキング |
---|---|---|
FTT | 仮想通貨取引所FTXの取引所トークン | 22位 |
SOL | ブロックチェーンSolanaのネットワークトークン | 9位 |
SRM | FTXがSolana上で運営する分散型取引所Serumの取引所トークン | 122位 |
FIDA | Serumにインターフェースとウォレットを提供する「Bonfida」のトークン | 620位 |
RAY | Serumと連携している分散型取引所Raydiumの取引所トークン | 264位 |
FTX関連の銘柄に関する事業やポジティブなニュースは相互に影響を及ぼし合っているため、投資家は個別に監視するのではなく、ひとまとまりで動向をうかがっています。
FTTは買うべき?
- FTXはデリバティブ取引でバイナンスに次ぐ大手取引所
- FTXはバイナンスの覇権を脅かすのではと目されている
- バイナンスコインのこれまでの動向から、同じく取引所トークンのFTTにも期待が持てる
- FTTは他のFTX関連銘柄からもポジティブな影響を受けている
2021年すでに大きく高騰していて、今後の動きにも高い期待を持つことができます。
FTXは取引所として世界的に優れており、供給量が減るバーンを採用しているため、価格上昇をしても不思議ではありません。
FTTを購入できる取引所
2021年9月現在FTTは国内取引所での取り扱いがなく、次のような海外取引所から購入することができます。
- FTX
- バイナンス
- Huobi Global
- LINE BITMAX
- HitBTC
- Serum
- Raydium
- Uniswap など
FTTトークンは国内取引所で取り扱っていないので国内取引所で仮想通貨を購入してから、海外取引所に送金する必要があります。
ただ、海外取引所を利用する際は、万が一トラブルが発生した場合に、ユーザーと取引所の当事者間のみで対処しなければならないリスクがあることをよく理解しておきましょう。
まずはコインチェックで購入・送金しよう
名称 | CoinCheck(コインチェック) |
公式サイト | 公式サイト |
取扱通貨数 | 17銘柄(ビットコイン+アルトコイン16種類) |
最低取引額 | 500円 |
提供サービス | 仮想通貨販売所 仮想通貨取引所 CoinCheckつみたて 貸仮想通貨サービス |
安全性 | 東証一部上場企業のマネックス証券グループの子会社 |
アルトコイン投資のおすすめはアプリダウンロード数No.1の「コインチェック」です。
コインチェックは、ネットブラウザとスマホアプリの両方から送金手続きが可能なので非常に便利です。
また送金時には二段階認証が必要になるので、セキュリティ面も安心して使えます。
FTX/FTTの今後の予想・見通しまとめ
今回は海外の仮想通貨取引所FTXとその取引所トークンFTTについて、解説しました。
- FTXは仮想通貨デリバティブ取引所で、デリバティブ取引高は世界第2位
- 取引所トークンFTTは、2021年に入ってから高騰し続けている
- FTXは取引高トップのBinanceを脅かす存在になるのではと目されている
- バイナンスコインが時価総額ランキング3位に上りつめ、FTTにも期待が集まっている
FTXはデリバティブ取引高でバイナンスに次ぐ世界2位で、現時点ではまだまだ差があるものの、将来的にバイナンスを脅かすのではないかと期待されています。
BNBと同じ時価総額トップ10入りをすると考える人は、ぜひ投資を検討してみましょう。
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