「仮想通貨のIOTAに投資しようか迷っているんだけど、どんな仮想通貨なのか特徴を教えてほしい。今後の価格を予想して将来性も教えてほしい」と悩む方も多いでしょう。
IOTA(MIOTA)はモノのインターネット(IoT)を独自のプラットフォームで構築することを目標とするプロジェクトです。
Iotに分散型台帳システムを導入し、安全で透明性の高い社会の実現を目標にしています。
本記事はIOTA(MIOTA)の特徴や価格の動き、今後の価格の動向について紹介・説明しています。
- IOTA (MIOTA)はIoTを独自のプラットフォームに導入することを目指して開発されたプロジェクト
- 独自の分散型台帳技術を導入しており、ビットコインブロックチェーンの問題を解決することを目指している
- 2018年のハッキングを前後に価格が大きく下がり、その後停滞していたが、2021年になって急上昇した
- 今後は利便性が高まり、様々なビジネスに活用されることで価格が上昇すると予測される
IOTAを開発するIOTA財団はノルウェーの最大手銀行「DNB bank」と提携していて、一時は時価総額9位まで上り詰めた仮想通貨です。
今後も価格上昇する可能性があるので学んでいきましょう。
IOTA (MIOTA)ってどんなプロジェクト?

通貨名 | IOTA (MIOTA) |
シンボル | MIOTA |
価格 | 0.2514ドル |
時価総額 | 698,667,349.59ドル(2022年6月日現在) |
市場ランキング | 53位(2022年6月現在) |
取引所取り扱い | 国内取引所での取り扱いなし |
公式サイト | https://www.iota.org/ |
IOTAとは電子機器を繋ぐネットワークのトランザクションを分散型台帳上に構築することを目標とするプロジェクトです。
インターネットが開発されてから様々な電子機器がインターネットでつながれるようになりました。
電子機器がインターネットにアクセスすることが可能となることは利便性が向上する一方、セキュリティ面などでリスクを伴います。
そのリスクを解消するため、IOTA(MIOTA)は電子機器をつなぐインターネットに分散型台帳技術を導入することでセキュリティ等の問題を解決します。
2021年にはスマートコントラクト機能も提供していて、目的は手数料、スケーラビリティ、相互運用性といった既存のソリューションの欠点を解決し、新たなエコシステムを構築することと発表されています。
参考:仮想通貨IOTA、スマートコントラクト機能(べータ版)提供開始 (coinpost.jp)
IOTA (MIOTA)の特徴5選
IOTA (MIOTA)は2014年に始まった古参プロジェクトで、現在非営利団体が運営しています。
IOTAの特徴は以下の通りです。
- 非営利団体のIOTA財団が運営している
- 2014年に開発されたJinnトークンが元となっているプロジェクト
- 独自の分散型台帳「Tangle」を使用して高速トランザクションを実現
- ハッキングなどによる脆弱性が問題
- 大企業と多くの提携を結んでいる
1つずつ解説していきます。
非営利団体のIOTA財団が運営している
IOTA (MIOTA)はセルゲイ・イヴァンチェグロなど複数のエンジニアが共同で設立し、オンラインビットコインフォーラムでMIOTAのトークンセールを発表する投稿を通じて2015年10月に発表しました。
2017年11月にドイツにおいて仮想通貨を扱う初めての非営利団体として登録されており、現在も非営利団体として活動しています。
2014年に開発されたJinnトークンが元となっているプロジェクト
IOTA (MIOTA)は、Jinnトークンというプロジェクトから開始しました。
Jinnは、IoTエコシステムで使用するための低コストでエネルギー効率の高いハードウェアを開発することを目的としていました。
その後、2015年にJinnはIOTAとしてブランド名が変更され、別途IOTAが発行されました。
独自の分散型台帳「Tangle」を使用して高速トランザクションを実現
IOTA (MIOTA)はブロックチェーンの代わりに独自で開発した分散型台帳技術の「Tangle」を使用しています。
Tangleはマイナーが存在しません。新しいトランザクションごとに2つの前のトランザクションを確認するノードシステムを導入することで、ブロックチェーンの問題であるスケーラビリティのやトランザクションスピードの問題を解決しています。
tangleは数十億近くのモノのインターネット(IoT)デバイスからの大量のデータを処理し、1秒あたり1,000近くのトランザクションを処理できるそうです。
イーサリアムの処理速度が1秒15件ほどなので、トランザクションには大きな強みがあります。
また、IOTAはトランザクションが無料で処理される特徴があるため、少額決済やモノのインターネット(IoT)のソリューションとして注目されています。
ハッキングなどによる脆弱性が問題
IOTA (MIOTA)のシステムは初期段階であり、度々セキュリティが問題視されています。
IOTA (MIOTA)の「Tangle」では、ビットコインで使用されている広く使用されているSHA-256ハッシュ関数を使用せずに、暗号化方式をゼロから作成しています。
このシステムに対して、MITの仮想通貨専門チームやイーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterinがセキュリティ面や理論の妥当性について疑問を提示しています。
2018年1月にネットワークへのフィッシング攻撃により、12億円相当のMIOTAが盗まれています。
1回だけでなく、2020年には公式ウォレット「Trinity」がハッキング被害を受け、合計で「8.55 Ti」=約230万ドル(約2億5500万円)相当のIOTAトークンが盗まれているのです。
ハッキングの多さから、仮想通貨市場はIOTA (MIOTA)のシステムを強く不安視するようになり、市場価値も大幅に下がりました。
現在、IOTA (MIOTA)は様々な脆弱性やシステムの欠陥に対して相応の対応をしており、将来的にシステムをアップデートするためのプロジェクトである「TheCoordicide」も計画しています。
今後も立て続けにハッキングが起これば、さらに信用度はなくなり、プロジェクトの価値はないと言えるでしょう。
大企業と多くの提携を結んでいる
IOTA財団は、IoTの実用化を進めることを目標として以下のような企業などと提携しています。
- ボッシュ
- フォルクスワーゲン
- 国連機関や欧州連合の機関
- ノルウェーの最大手銀行「DNB bank」
IOTA (MIOTA)の独自の技術が認められ、実用化を進めていると言えるでしょう。
IOTA (MIOTA)の現在の価格はどうなっている?
IOTA(MIOTA)の直近の価格の動きを見てみましょう。
2021年に9月頃に価格が急上昇していますが、イーサリアム等のビットコインの代替となり得る仮想通貨の需要がDeFiやNFTプロジェクトなどのからの需要で高騰し、その高騰に伴って上昇しました。
そのため、IOTAが何か新たな進展をしたわけではありません。
IOTA (MIOTA)の過去の価格推移
IOTA (MIOTA)の過去の価格推移を見てみましょう。
2018年1月のハッキング事件によって価格が大きく下落
IOTA (MIOTA)は上場後、独自の利便性の高さやで仮想通貨市場全体の上昇の波の影響を受けて、2018年頃を中心に大きく上昇していました。
特に年末の12月ごろには5日間で240%も成長しています。
しかし、翌年1月19日にIOTA (MIOTA)の約12億円がハッキングにより盗まれる事件が起こりました。
盗難にあったIOTA (MIOTA)はほとんど戻ってきたとのことですが、市場に大きな不安が広がり、45%の下落を経験しました。
2019年は価格が停滞
ハッキング被害やIOTA (MIOTA)独自のシステムの堅牢性や正統性が不安視されたことが要因で2019年、2020年は2018年と比較して価格が停滞しました。
2021年以降価格が回復
2020年までは価格が停滞していましたが、2020年後半から2021年にかけてはDeFiやNFTなどの実用化に伴う仮想通貨の盛り上がりなどによって回復しました。
2020年12月31日から2021年4月にかけては価格は700%と急上昇しています。
仮想通貨バブルによって価格上昇しただけなので、現在は低推移していることがわかると思います。
IOTA (MIOTA)の今後の見通しや予想
IOTAは今後どのような値動きとなるのでしょうか。
- REPUBLICWorld.comによると、2023年に3-5ドル、2025年には6ドルに上昇する可能性
- Wallet Investorによると、2026年には収益は5.384米ドルに到達する可能性
- NewsBitcoin24/7によると、2025年末までに8-10ドル、2030年には12ドルに上昇する可能性
1つずつ解説していきます。
REPUBLICWorld.comによると、2023年に3-5ドル、2025年には6ドルに上昇する可能性アリ
REPUBLICWorld.comはIOTA(MIOTA)は独自の分散型台帳技術が市場で高く評価されていると言います。
市場においてIOTA (MIOTA)の価値が高まり、2023年には3-5ドル、2025年には6ドルに上昇すると予測しています。
2022年6月は0.25ドルなので、現時点では厳しいでしょう。
Wallet Investorによると2026年には収益は5.384米ドルに到達する可能性アリ
Wallet Investorは独自のテクニカル分析を活用することでIOTA (MIOTA)の価格を予測しています。
現在の上向きの価格の傾向から分析すると、IOTA(MIOTA)が2026年には約351.68%上昇し、5.384米ドルに到達すると予測しています。
NewsBitcoin24/7によると2025年末までに8ドルに上昇する可能性アリ
NewsBitcoin24/7はIOTAの価格は実用化が進み、2025年末までに8-10ドルに上昇、2030年までに12ドルに到達する可能性があると予想しています。
また、IOTAコミュニティが成長し、最新のテクノロジーにアップグレードされることで2030年までに15.30ドルに到達する可能性を秘めているとしています。
IOTA (MIOTA)を購入できる取引所
IOTA(MIOTA)は国内取引所での取扱いがありませんので海外取引所で購入する必要があります。
- OKEx
- Bitfinex
- Huobi Global
- HitBTC
- Bittrex
- Binance
- Bybit など
海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないので利用する際は自己責任で行いましょう。
IOTA (MIOTA)を購入する方法は海外取引所を使おう
IOTAを購入するには、以下の手順が必要です。
- 国内取引所で口座を開設し、仮想通貨を購入する
- 国内取引所で購入した仮想通貨を海外取引所に送金する
- 海外取引所でIOTA (MIOTA)を購入する
それぞれのステップについて詳しく解説していきたいと思います。
1. 国内取引所で口座を開設して送金用の仮想通貨を購入する
まずは国内取引所でIOTA (MIOTA)を購入するための仮想通貨を購入しましょう。
IOTA (MIOTA)の取引ペアはビットコインやイーサリアムであることが多いため、ビットコインやイーサリアムを購入することがおすすめです。
2. 国内取引所で購入した仮想通貨を海外取引所に送金する
国内取引所で購入したビットコインやイーサリアムを海外仮想通貨取引所に送金しましょう。
各海外取引所に送金用のアドレスがあるので、コピーして国内取引所から送金します。
アドレスを間違えると仮想通貨が消失するので注意です。
3. 海外取引所でIOTA (MIOTA)を購入する
最後にビットコインやイーサリアムを送金した海外仮想通貨取引所でIOTA (MIOTA)を購入します。
これでIOTA (MIOTA)の購入は完了です。
IOTA (MIOTA)のまとめ
この記事ではIOTA (MIOTA)について説明してきました。
- 独自の分散型台帳技術「Tangle」を開発しており、ビットコインのブロックチェーンの問題の解決を目指している
- システムの妥当性やセキュリティなどで度々問題視されており、ハッキング事件の際は価格が大きく下落するなどしている
- 2021年になってから利便性や汎用性が評価され、企業や公的機関との提供も進み価格が上昇傾向
今後、Iotの需要は高まると予測できるため、市場の波に乗って価格上昇する可能性はあるでしょう。
2021年にはスマートコントラクト機能も提供していて、目的は手数料、スケーラビリティ、相互運用性といった既存のソリューションの欠点を解決し、新たなエコシステムを構築することと発表されています。
ただ、セキュリティ対策は少し甘い部分があるため、またハッキングが起こるようであればプロジェクトの信頼性はないと言ってよいでしょう。
また、Iot銘柄には以下のHeliumもあり、IOTAより時価総額が高いです。合わせてお読みください。
コメント