「BAYCのほかにMAYCというプロジェクトがあるけど、どんな特徴があるの?将来性も教えてほしい」と悩む方も多いでしょう。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)はBAYCを手掛けるYuga Labsが開発しているコレクションの1つで、BAYCほどではありませんがかなり注目されています。
本記事では日本語でMAYCに関する情報をかなり詳しくまとめています。
- MAYCは最大で2万種類のNFTコレクション
- MAYCはBAYCの派生プロジェクト
- 2022年現在のMAYCのフロアプライスは22.8ETH(約900万円)
- MAYCの最高売却額はMutant ApeYacht Club #4849の350ETH(約1億4000万円)
- MAYCやBAYCを保有しているとApeCoinがエアドロップ
MAYCとは?
YugaLabs社が提供する最大20000種類のNFTプロジェクトです。
MAYCのモチーフはBAYC(Bored Ape Yacht Club)が突然変異してゾンビ化したもののとされており、2021年8月28日にBAYC所持者に実質的にMAYCがエアドロップされました。
BAYCの派生プロジェクトということもあり、MAYCは注目されているNFTプロジェクトの1つです。
BAYCがマドンナやジャスティンビーバーなど世界的インフルエンサーがTwitterアイコンにしているように、今後MAYCもインフルエンサーから人気を集める可能性があります。
NFT MAYCの特徴3選
NFT MAYCの特徴を3つご紹介します。
- BAYCが突然変異したプロジェクト
- BAYC所持者に実質的にエアドロップ
- 仮想通貨APE発行で一躍注目
BAYCから突然変異したプロジェクト
MAYCはBAYCの派生プロジェクトとなっています。
BAYCとは、Yuga Lab社が運営している暇そうな類人猿がモチーフとされているNFTプロジェクトで、多くの著名人が購入していることが有名です。
BAYCは2021年12月に100ETHを超えるfloor price(BAYCで一番安いNFT)を達成しており、現在はOthersideと呼ばれるメタバース上の土地販売もしています。
OthersideはCoincheckのNFTマーケットプレイスで販売されており、CoincheckのNFTマーケットプレイスの使い方は以下の記事で解説しています。
コインチェック(Coincheck)のNFTマーケットとは?始め方や使い方を解説!
そして、そのBAYCから派生したMAYCも高額での取引が行われており、取引の最高額は2022年現在で350ETH(1億3,000万円)です。
BAYC所持者にエアドロップ
2021年8月21日にBAYC保有者へエアドロップされた「SERUMS」というNFTによってMAYCは生み出されています。
SERUMSには三種類あり、三種類それぞれがBAYC保有者にランダムで配られました。
- M1 Mutant Serum
- M2 Mutant Serum
- (M3)Mega Mutant Serum
三種類のSerumは配られた個数も違い、M1が7500個、M2が2492個、M3が8個です。
前述の通り配られたM1~M3をBAYCに使用することでMAYCが新しく生成されます。
- 同じ種類のSerumは一度しか使用できない
- 使用したSerumはバーンされる
- Serumを使用すると元のBAYCは残り、新しくMUYCが生成される
- M1とM2を使用すると元のBYACを原型としたMAYCが生成される
- M3を使用すると元のBAYCの形を留めていない全く新しいMAYCが生成される
M1とM2を使用すると、元のBAYCを原型としたMAYCが生成されます。
ただし、M3を使用した場合は公式が「Who Knows(知るか)」というメッセージを出している通り、全く新しい形のMAYCが誕生します。
上記のルールやエアドロップされた数から、M3のSerumは非常にレアリティの高いNFTとされており、2022年現在で、1542ETH(約5億円)という価格で取引が行われています。
そしてM3はエアドロップされた8個中、世界で2個しか現存せず、M3を使用して生成されたMAYCは、Mega Mutant Apeと呼ばれます。
Mega Mutant Apeを下記にまとめているのでご覧ください。
- Mutant Ape Yacht Club #1796
- Mutant Ape Yacht Club #4849
- Mutant Ape Yacht Club #6957
- Mutant Ape Yacht Club #9209
- Mutant Ape Yacht Club #4318
- Mutant Ape Yacht Club #30000
- Mutant Ape Yacht Club #30001
- Mutant Ape Yacht Club #30002
- Mutant Ape Yacht Club #30003
- Mutant Ape Yacht Club #30004
- Mutant Ape Yacht Club #30005
MAYCやBAYCを保有すると限定のパーティにも招待されるようで、今後も多くの特典がつくでしょう。
仮想通貨Apecoinの発行で取引量が急増
以前からMAYCはOpenSeaの取引量ランキング上位でしたが、ApeCoin発表後のMAYCはより一層注目されています。
ApeCoinとはBored Ape Yacht Club(BAYC)を基盤とした仮想通貨であり、ApeCoin DAOが管理をしています。
ApeCoin発行時にはこのようなツイートがなされました。
Introducing ApeCoin ($APE), a token for culture, gaming, and commerce used to empower a decentralized community building at the forefront of web3. 🧵
— ApeCoin (@apecoin) March 16, 2022
このツイートによってApeCoinが発表され、同時にBAYCやMAYCも取引量が増えました。
また、ApeCoin公式にはBAYCやMAYC保有者にはApeCoinのエアドロップがあるという発表もあり、ユーザーへの期待が集まりMAYCの取引量は増加しました。
実際、MAYCホルダーには2,042枚のApecoinが配布され、エアドロップだけで1,000万円ちかくの利益を得た人もいます。
Apecoinに関する詳しい解説は以下の記事で解説しています。
仮想通貨ApeCoin(APE)とは?将来性やBAYCとの関係性を解説
MAYCの価格はどんな感じ?
2022年7月現在のフロアプライス(最低取引価格)は18ETHとなっています。
現在は仮想通貨市場が低迷しているため価格も下落していますが、MAYCはNFTプロジェクトの最大手であるBAYCが手掛けているので、腐ることはないでしょう。
高額取引されたMAYCを紹介
OpenSeaのなかで高額取引されたMAYCを4種類ご紹介します。
これらは全部、先ほどご紹介したMega Mutant Apeというレアな括りの中に含まれています。
Mutant Ape Yacht Club #4849は1億3,000万円
Mutant Ape Yacht Club #4849は悪魔の形をしたMAYCです。
2022年現在、Mutant Ape Yacht Club #4849は最高350ETH(1億3,000万円)の値段がついた記録があります。
350ETHはMAYCのなかで最も高額な取引価格です。
Mutant Ape Yacht Club #1796は1億2,000万円
Mutant Ape Yacht Club #1796は放射線防護服を着たMAYCです。
2022年現在、Mutant Ape #1796は最高335ETH(日本円で約1億2,000万円)で取引された記録があります。
Mutant Ape Yacht Club #6957は9,000万円
Mutant Ape Yacht Club #6957は体がスケルトンになったMAYCです。
2022年現在、Mutant Ape Yacht Club #6957は最高250ETHで(約9,000万円)で取引された記録があります。
Mutant Ape Yacht Club #9209は8,000万円
Mutant Ape Yacht Club #9209は体が植物になったMAYCです。
2022年現在、Mutant Ape Yacht Club #9209は最高222ETH(約8,000万円)で取引されています。
MAYCの将来性はある?
MAYCの将来性を解説します。
- ApeCionの価格が上昇するか
- Othersideの将来性
- プロジェクトの進捗
ApeCoinの価格が上昇するか
MAYCの価格はApeCoinの価格動向によって左右されます。
ApeCoinはMAYCにも関連するトークンです。
ApeCoinが上がれば上がるほど、ApeCoinの元となったMAYCも注目されるでしょう。
ApecoinはすでにBAYCのサービスに使ったりさまざまな決済に使ったりで、すでに多くの用途を持つ仮想通貨です。
そのため、明確な用途がない草コインと比べても価格が上昇しやすいと言えるでしょう。
Othersideの将来性
Othersideとは、BAYCを手掛けるYuga Labs社の新しいプロジェクトです
Introducing ApeCoin ($APE), a token for culture, gaming, and commerce used to empower a decentralized community building at the forefront of web3. 🧵
— ApeCoin (@apecoin) March 16, 2022
OthersideはYuga Labsが手掛けるメタバースプロジェクトの1つで、土地販売をしています。
See you on the Otherside in April. Powered by @apecoin pic.twitter.com/1cnSk1CjXS
— Yuga Labs (@yugalabs) March 19, 2022
Othersideは販売と直後に記録的なセールスを上げており、メタバースが今後バズワード化していけばMAYCの価格にも影響があるでしょう。
Yuga Labsのプロジェクト進捗
Yuga Labs社が行うBAYCのプロジェクトは活発です。
BAYCに関連するプロジェクトは以下の通りです。
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- 2021年4月 BAYC販売
- 2021年8月 MAYCを実質エアドロップ
- 2022年3月 ApeCoin発行
- 2022年3月 Othersideを発表
2022年3月には企業価値が4,870億円とNFTトップ企業の時価総額を誇り、AdidasやAnimoca Brandsなど、大手企業とコラボも盛んに行われています。
そのため、プロジェクトの進捗状況に不安はしなくてよいでしょう。
MAYCの購入方法
MAYCの購入方法をご紹介します。
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- 手順1 国内取引所でイーサリアムを入手する
- 手順2 購入したイーサリアムをメタマスクに送金する
- 手順3 OpenSeaを使用して送金したイーサリアムでMAYCを購入する
MAYCを購入するには、国内取引所でイーサリアムを入手する必要があります。
入手したイーサリアムをメタマスクへ送金することでMAYCを購入する準備が整います。
MAYCは注目性が高いNFT
本記事では、MAYCについて詳しくまとめました。
MAYCは価格があまりに高いので手が出しにくいですが、関連するApecoinであれば価格がまだ低いので手軽に投資でき、間接的にMAYCへと投資できます。
- MAYCは最大で2万種類になる予定のNFTプロジェクト
- MAYCはBAYCの派生したプロジェクトである
- 350ETHで売却されたMAYCがある
- ApeCoinの発行によってMAYCの取引高がOpenSeaで一時的に2位になった
Yuga Labsは1年でNFTプロジェクトのトップに上り詰めた優秀な企業で、その企業が手掛けるプロジェクトなので将来性は明るいでしょう。
今後の活動拠点となるメタバースにも期待です。