「仮想通貨のCAKE(ケーキ)ってどんなコインなの?ぶっちゃけ将来性はあるの?」と悩む方も多いでしょう。
CAKEはDEXと呼ばれる分散型取引所の一種であるPancakeSwapのガバナンストークンとして取引されている仮想通貨です。
本記事では、CAKEの特徴や、CAKEの価格推移・今後の可能性などを徹底解説していきます。
- CAKEはPancakeSwapのガバナンストークン
- 類似したトークンにSushi・Uniトークンが挙げられる
- SYRUPの脆弱性でCAKEに機能が統合された
- 2021年2月「4ドル」だったのが、5月には「40ドル」超え
- 可能性はあるが、競合が強い分野のトークン
PancakeSwapのCAKEはこの先仮想通貨市場で必要不可欠な要素となる「DEX」であることを考えると、長期視点での価格上昇に期待できるでしょう。
仮想通貨のCAKEとは?
通貨(トークン)名 | CAKE(PancakeSwap) |
ティッカーシンボル・単位 | CAKE |
現在の価格 | ¥4,367 |
時価総額 | ¥707,890,159,286 |
時価総額ランキング | 25位 |
公式サイト | PancakeSwap |
ブロックチェーン | BSC(Binance Smart Chain) |
CAKEは簡単にまとめると「PancakeSwap」というDEX(分散型取引所)のガバナンストークンの事です。
CAKEを保有する方法はいくつかあり、代表的なものはイールドファーミングの報酬があります。
DEXにおいては、「流動性の提供」をし、その対価として仮想通貨(トークン)を受け取る形式が主流です。
もらえる仮想通貨の利回りの高さも高く、DEXが注目される要因の1つです。
PancakeSwapもDEXとしてイールドファーミングを導入しており、始めるとCAKEが報酬として支払われます。
仮想通貨CAKEの特徴3選
次に、CAKEの特徴をご紹介していきます。
- PancakeSwapのガバナンストークン
- 宝くじに参加できる
- SYRUPとの違いとVoting機能に関する経緯
1つずつ解説していきます。
Pancakeswapのガバナンストークン
CAKEは「PancakeSwap」のガバナンストークンです。
DeFi等で、議決権を持ったトークン。
コミュニティで意思決定をする際、投票・変更・提案等を行う権限を持てます。
一般的に、保有量によって影響力は変化します。
ビットコインから始まった仮想通貨・ブロックチェーンのコミュニティは、基本的に自主的な運営・非中央集権的な運営といった点を重視している事が多く、ガバナンストークンを利用して非中央集権を築くことで分散性を維持できます。
AMM・DEXでイールドファーミングの報酬に、ガバナンストークンを付与する仕組みを導入したとして、有名なのが「SushiSwap」です。
AMMを導入して普及したUniswapの後発として登場したのがSushiSwap。
基本的なベースはUniswapと同じものの、SUSHIトークンをガバナンストークンとして導入した事が大きな違い。
SushiSwapがトークンの導入でヒットし、AMM・DEXでは「イールドファーミングの報酬として独自トークン」を発行する事がトレンドになりました。
PancakeSwapはSushiSwapなどと比べると後発のサービスとなっており、BSC上で動いているというのが大きな特徴です。
BSCとは、Binance Smart Chainの事。大手海外取引所のBinanceが開発したブロックチェーンです。
イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトやEVMとの互換性がある事で知られています。
UniswapやSushiSwapはブロックチェーンにイーサリアムブロックチェーンを利用していますが、PancakeSwapはBSCを利用しています。
また、PancakeSwap内でCAKEをプールする事も可能です。
プールを利用して流動性の提供によるイールドファーミングのみならず、ステーキングなどで手に入れたCAKEでCAKEを生み出す事も可能です。
宝くじに参加してお得に稼げる
PancakeSwapは宝くじに参加できます。
当初は10CAKEで参加可能でしたが、CAKEの高騰等を受けて、現在は1CAKEで参加する事が出来ます。
宝くじに当選すれば、宝くじのプール(ジャックポット)に溜まったCAKEの一部を獲得できるお得な機能です。
SYRUPとCAKEの違い・Voting機能
PancakeSwapにはVoting機能があり、PancakeSwapコミュニティでアイデアを提案したり、投票したりできます。
以前は参加条件に「SYRUPトークン(以下SYRUP)」が必要でした。
SYRUPとは、PancakeSwapのトークンの1つです。
しかしSYRUPは、2020年11月に脆弱性が見つかり、価値のないトークンへとなりました。
脆弱性の発見によって、PancakeSwapのCAKEへSYRUPが持っていた機能は、統合される事となりました。
下記のように、PancakeSwapによって運営されているブログにて、詳しい経緯が報告されています。
In the coming days we will be updating the governance portal to be powered by CAKE instead of SYRUP. Once this is done, we will post a vote for CAKE holders to decide possible compensation.
訳: 「ガバナンスポータルをここ数日で変更する予定で、SYRUPではなくCAKEを利用します。」
現在ではCAKEがPancakeSwapにおいて、ガバナンス機能を持ったトークンとして存在しています。
仮想通貨CAKEの過去の価格推移
CAKEは、2021年3月~5月にかけて、暴騰と言えるほど価格上昇を見せています。
ここでは、以下3つの期間に分けてCAKEの価格推移を紹介します。
- 2020年末
- 2021年2月
- 2021年4月~現在
1つずつ解説していきます。
2020年末は低推移
Offering priceであった$1.4 から $0.586になりました。
PancakeSwapで取引されるようになってすぐは、それほど大きな価格上昇の動きは見せていません。
2021年2月は4倍に
2月8日は「約4ドル」程度だった価格が、2月19日には一時期「約19ドル」と4倍になりました。
価格上昇の背景には2020年にDEXが流行していた+「イーサリアムのガス代問題」により、ユーザーが比較的安価な手数料のPancakeSwapへ移動していたからが考えられます。
イーサリアムにおけるガス代(GAS Fee)とは「手数料」を指します。
イーサリアムや、イーサリアムの上に乗ったDAppsを利用する上で、支払う事になるのがガス代です。
イーサリアムの利用者が増加したこと、ガス代が高騰しています。
イーサリアムコミュニティにおける重大な問題の1つとなっており、過去には1つの取引に「数十万円のガス代が掛かった」という事例もあるほど高騰しているのです。
UniswapやSushiSwapはイーサリアム上に作られていたので、ガス代高騰問題の影響を直接受け、利用しづらい側面がありました。
ただ、PancakeSwapはBSC上に構築されていたため、イーサ上のDEXと比べると安価な手数料で取引する事が可能です。
これにより、ユーザーがPancakeSwapへ移動したのでしょう。
2021年4月〜現在は低迷中
3月下旬から現在にかけて、PancakeSwapの価格上昇は続き、3月20日に10ドルほどだった価格は、4月28日には42ドルを超えるまでになりました。
このような上昇が見られた背景には、引き続きUniswap、SushiSwapのガス代高騰問題が続いており、仮想通貨市場全体が強気相場だったことがあります。
一旦ブームが過ぎたCAKEは、現在は下落しており、狭い価格幅で低迷しています。
実際の2021年頃のビットコインの価格
2020年~2021年は仮想通貨市場が盛り上がっていました。
テスラを含めたアメリカの有名企業が参入を表明したり、ビットコインの時価総額が100兆円を超えたりもしました。
仮想通貨全体の価格上昇の流れによって、PancakeSwapの価格が上昇している側面もあるでしょう。
仮想通貨CAKEの将来性は?
PancakeSwapのガバナンストークン「CAKE」の価格の見通しをご紹介していきます。
価格の見通しをする上で欠かせない要素は以下の4つです。
- PancakeSwapはBSC上に構築
- 強力なライバルとその動き
- DEX全体の見通し
- 新しいサービス故のリスク
1つずつ解説していきます。
PancakeswapはBinance Smart Chain上に作られている
PancakeSwapは「BSC(Binance Smart Chain)」上に構築されており、これは「CAKEの価格」にとって重要な要素です。
一般的にプラットフォームというのは、拡大すれば拡大するほど、メリットが大きくなり、そのプラットフォーム上で動いているサービスにも良い影響があります。
まず、背景としてBSCといったBinanceが提供しているプラットフォームの経済圏は拡大しつつあります。
Binance経済圏の基軸通貨と言える「BNB」の価格も、上昇が続いていて、2022年6月には仮想通貨の中でも時価総額5位まで昇りつめています。
競合のイーサリアムにはガス代高騰問題があり、2022年に控えているアップデート次第では引き続きガス代投稿が続く可能性があります。
するとBSC上での開発が活発となり、利用者が増えることでCAKEの価格は上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
強力なライバルな存在がひしめいている
PancakeSwapのCAKEが安泰とも言い切れない要素もあります。まずはPancakeSwapの現状を見てみましょう。
- PancakeSwapの競合はSushiSwapやUniswap
- 競合相手はイーサリアムブロックチェーン上に構築されている
- PancakeSwapはBSC上で構築されている
- イーサリアムは現在ガス代高騰問題に悩まされている
- イーサリアム2.0次第ではイーサリアムのデメリットが解消されるかも
イーサリアムはガス代高騰問題などを解決するため、イーサリアム2.0と呼ばれるアップデートを2022年中に行う予定です。
イーサリアムブロックチェーン・プラットフォーム全体でガス代高騰問題が解決した時に、PancakeSwapは大きなアドバンテージの一つを失ってしまうと言えるでしょう。
また同時に、BSC上に強力なライバルが出てこないとも限りません。
この場合、BSCの経済圏が発展してもUniswapがSushiSwapに一時期シェアを奪われたように、PancakeSwapのシェアは下がり、CAKEの価格は下がってしまう可能性があります。
DEXでの取引量も負けている
DEX全体の取引量が増えれば、PancakeSwapの取引量も増加する可能性があり、CAKEの価格も上がるでしょう。
大手DEX3つの取引量を挙げると、
PancakeSwap
Uniswap
SushiSwap
現在はUniSwapが圧倒的にシェアを拡大しており、PancakeSwapはなにか新しいインセンティブを考えないとUniSwapに勝てない状況が続くでしょう。
CAKEはまだ新しいプロジェクトなのでリスクもある
シェア率は低下していますが、PancakeSwap・CAKEが、まだ新しいプロジェクトであるという点は考慮しなければいけません。
過去に、DEXのBancorがハッキングされた事例があります。
2018年にDEXの1つであるBancorが標的となったハッキングがありました。
被害額は当時の価値で、25億円~26億円程度。盗まれた仮想通貨は、ETH・NPXS・BNT。
原因は開発者の管理していた秘密鍵流出によるものと考えられています。
ユーザーのウォレットは被害が無かったものの「DEXなのに中央集権的なシステムなのでは?」と、疑問の声も見られた事件でした。
PancakeSwapとはまた異なったDEXです。
ただ、潜在的なリスクが存在しているのは事実であると言えるでしょう。
例えば、上記したようにSYRUPが脆弱性により、CAKEに統合された事等を考慮すると、PancakeSwap・CAKEも例外ではありません。
CAKEは海外取引所で購入できる
PancakeSwapのCAKEは基本的に海外取引所で購入できます。例えば以下の取引所です。
- Binance
- OKEx
- Bittrex
- Kucoin
海外取引所は基本的に仮想通貨入金が必要なので、仮想通貨を日本の取引所から購入して、送金しましょう。
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仮想通貨CAKEは競合が強く将来性は確実に成長するわけではない
この記事では、CAKEについて解説してきました。
- CAKEはPancakeSwapのガバナンストークン
- 流動性の提供の報酬として支払われる
- SYRUPの脆弱性からCAKEへ機能が統合された
- ガス代高騰問題を受けて利用者が増えた→CAKEの価格上昇
現在のCAKEはUniSwapのシェア率増加によって苦しい展開が続いていますが、後発+この先仮想通貨市場で必要不可欠な要素となる「DEX」であることを考えると、長期視点での価格上昇に期待できるでしょう。
仮想通貨やFXなどにおける、より高度な投資手法や最新ニュース配信に特化したサイトのTrandingbeastsは、CAKEが2022年末6.35USD、2025年末9.03USDになると予想しています。
今後の成長にもまだまだ期待できます。
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