仮想通貨方法でリスクヘッジする方法はある?下落しても稼ぐ方法を解説

仮想通貨-リスクヘッジ 仮想通貨

「仮想通貨は下落した時の幅が大きいからリスクヘッジをしたいんだけど、どうしたらできる?下落相場でも儲ける方法を教えて」と悩む人も多いでしょう。

仮想通貨は価格変動の大きさが株やその他の金融商品と比べて大きく、下落相場に入ると1ヶ月で30%以上下落することも珍しくありません。

30%下落すれば1万円を投資しているだけでも3,000円失ってしまい、より大きな金額を投資している人は生活に影響する場合もあるでしょう。

そのため、本記事では、仮想通貨リスクヘッジをする方法やリスクヘッジしやすい取引所などを照会します。

本記事の内容
  • 仮想通貨/ビットコインのリスクヘッジには、ショート(売り)を活用するのが重要
  • 投資する仮想通貨を分散方法は意味がない
  • リスクヘッジでショートすることで、下落相場でも稼げる

仮想通貨のリスクヘッジとは?

まず、「リスクヘッジ」とは、将来起こるかもしれないリスクを予測し、それに対してあらかじめ対応しておくことです。

資産運用においては、投資する資産の価値が下落することにより損失を最小限に抑えるための対策を指すことが多いです。

仮想通貨のリスクヘッジとは、投資方法やポジションの持ち方を工夫し、損失を最小限に抑えることを指します。

特に仮想通貨は他の金融商品よりも価格変動が大きいため、リスクヘッジをしない人は下落相場で大きな損失を出してしまいます。

仮想通貨のリスクヘッジをするメリット

仮想通貨のリスクヘッジのメリットについて確認していきます。

損失を最小限に抑えられる

仮想通貨のリスクヘッジを行う最大のメリットは、損失額を限定できることです。

例えば、ビットコインを現物で100万円分保有していたとします。

ビットコインが半値に下がった場合、資産額は半分の50万円となります。当然損失も50万円です。

しかし、ここで同量のショート(売り)ポジションを保有していた場合、ビットコインが半値の50万円になったとすると、ショートポジションの利益も50万円となります。

現物の50万円の損失とショートの50万円の利益が相殺されて、損益を0にできるのです

下落相場で稼げる

ショートでヘッジを行うと、下落相場で利益を狙うことにもつながります。

例えば2022年の仮想通貨市場は米国株に釣られて長期的に下落しています。そのため、ガチホしているだけでは損失が発生しやすい相場と言えるでしょう。

しかし、ショートポジションのみを保有していれば、下落するほど儲かります。ショートポジションは下落すると儲かるポジションなので、相場に関係なく稼ぐチャンスが得られるのです。

投資初心者でも安心

リスクヘッジを行うことで、仮想通貨の投資初心者でも取引しやすくなるというメリットがあります。

相場が堅調に上昇しているタイミングでは現物でロングを保有し、相場が下落局面に差し掛かった場合や予測するのが難しい局面では同時にショートを入れておくということもできます。

急激な下落による大きな損失を最小限に抑えるという手法がとれることで、心理的なハードルは低くなるでしょう。

仮想通貨のリスクヘッジをするデメリット

仮想通貨/ビットコインのリスクヘッジのデメリットについても確認しましょう。

リターンが限定的

リスクをヘッジするということは、本来もらえるはずだったリターンが小さくなります。

例えば、ビットコインの現物を100万円分保有していたとします。

150万円に上がったところで、ヘッジのためにショートポジションを立てた場合を考えてみましょう。

ビットコインが130万円に下がった場合、現物では20万円の損失が出ますが、ショートでは20万円の利益となります。

損益が相殺されるため、実質損はなかったものとなります。

しかし、150万円からさらに価格が上昇して170万円になった場合も、同様に利益と損失が相殺されてしまいます。

現物のみを保有していた場合に得られた利益も相殺されてしまう可能性があるため、下落する可能性が大きいときだけ保有しておくとよいでしょう。

基本的には、相場が下落しやすい状況のバブル崩壊後などに行うのがおすすめです。

投資金額が増える

リスクヘッジをする際は、本来利益を出すための投資に加えてリスクヘッジ用のポジションを保有する必要があるため、投資金額が増えます。

投資にまわすお金があまりない人は無理にリスクヘッジせず、長期保有するのも1つの手です。

仮想通貨のリスクヘッジ方法3選

仮想通貨/ビットコインのリスクヘッジ方法をいくつか紹介します。

ショートポジションを保有する

リスクヘッジの手法としてメジャーなのが、ショート(売り)を活用するヘッジ方法です。

ショートポジションのリスクヘッジとは
現物で仮想通貨を購入するのと同時に同じ銘柄のショート(売り)ポジションを持っておく方法です。

同じ銘柄の異なるポジションを持っておくことで、相場がどちらに動いたとしても、利益と損失を相殺することができます。

指値・逆指値などを利用する

指値・逆指値などのさまざまな注文方法を活用することでも、リスクの管理が可能です。

指値 利益確定のために現在よりも有利な価格を指定して発注しておく注文方法
逆指値 損切りのために現在よりも不利な価格を指定して発注しておく注文方法
OCO注文 異なる2つの注文を同時に発注し、片方が約定したらもう片方の注文が取り消される
IFD注文 新規注文と決済注文を同時に発注しておく注文方法
IFO注文 新規注文と利益確定のための指値・損切りのための逆指値を同時に発注する注文方法

特にIFO注文は自動で損失を防いでくれる役割があるため、取引の時間をあまりとれない方におすすめです。

仮想通貨とは値動きが違う資産を持つ

仮想通貨と同じ値動きをしない資産を持つことで、仮想通貨で損失が出ても別の資産で利益が出ていれば相殺できてリスクヘッジになります。

例えば、コモディティ類の資産は株式やビットコインとは違う動きをするため、保有しておくのもよいでしょう。

逆に、仮想通貨と同じ値動きをしてしまう株式や他の仮想通貨は、保有してもリスクヘッジにはなりません。

仮想通貨のショートができる取引所

リスクヘッジのために、ショート(売り)ができるおすすめ仮想通貨取引所を紹介します。

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

取引所名 DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
取引銘柄 20銘柄
取引手数料 無料(BitMatch注文を除く)
最低取引数量(BTCの場合) 現物取引:0.0001BTC/レバレッジ取引:0.01BTC
入金手数料 銀行振り込み:無料、クイック入金:無料
出金手数料 無料
仮想通貨(BTC)の入出金 入金:無料(マイナーへの手数料は顧客負担)、出金:無料
公式サイト DMM Bitcoinの公式サイト
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DMM Bitcoinの特徴
  • レバレッジ取引の取り扱い仮想通貨が豊富
  • 取引手数料などの各種手数料が無料
  • DMMグループの傘下なので安心

DMM Bitcoin(DMMビットコイン)は、レバレッジ取引の取り扱い数が国内No.1の仮想通貨取引所です。

ビットコインを含めて20種類の仮想通貨の取引が可能なので、幅広い銘柄に分散して投資を行うことが可能です。

手数料無料で仮想通貨取引をでき、安全性の高い取引所でリスクヘッジをしたい人におすすめです。

FTX Japan

取引所名 FTX Japan
取引銘柄 13銘柄
取引手数料 直近30日間の取引量に応じて異なる
最低取引数量(BTCの場合) 0.0001BTC
入金手数料 無料
出金手数料 無料
仮想通貨(BTC)の入出金 入庫:無料、出庫:0.01BTC以上で無料
公式サイト FTX Japanの公式サイト
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FTX Japanの特徴
  • 国内で唯一SOL、FTTの取引が可能
  • 世界最大規模の取引所FTXの日本版なので安全
  • パーペチュアル取引などのデリバティブ取引が可能

FTX Japanは大手仮想通貨取引所のFTXグローバルが、国内取引所のLiquidを買収して日本向けにローンチした仮想通貨取引所です。

取り扱い通貨数は13種類とそれほど多くありませんが、他の仮想通貨取引所では購入できないSOLやFTTを購入できるというのはメリットとなります。

FTX Japanは取引の板がグローバル版のFTXと同じになっているので板が厚くなっており、流動性不足で取引できないという問題を生まれにくいです。

また、FTX Japanではパーペチュアル取引(永久先物取引)ができるのも大きなメリットとなります。

無期限にポジションを保有し続けることが可能で、もちろんショートによるヘッジもできます。

bitFlyer(ビットフライヤー)

取引所名 bitFlyer(ビットフライヤー)
取引銘柄 15銘柄
取引手数料 ビットコイン簡単取引所:約定数量×0.01〜0.15%、ビットコイン販売所:無料
最低取引数量(BTCの場合) 現物取引:0.0001BTC
入金手数料 銀行振り込み:無料、クイック入金(住信SBIネット銀行):無料、クイック入金(他行):330円
出金手数料 三井住友銀行:220円〜440円、他行:550円〜770円
仮想通貨(BTC)の入出金 0.0004BTC
公式サイト bitFlyerの公式サイト
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bitFlyerの特徴
  • bitFlyer Lightningは現物取引・証拠金取引・先物取引に対応
  • bitFlyerは1円という少額から取引できる
  • 業界最長7年以上ハッキング0の実績

bitFlyer(ビットフライヤー)では、プロ向けの取引所としてbitFlyer Lightningを利用できます。

bitFlyer Lightningはさまざまな特殊注文に対応しており、幅広い戦略で仮想通貨投資が行えます。

Lightning FX(ビットコインFX)やLightning Futures(ビットコイン先物)では、最大2倍のレバレッジを効かせた取引も可能で、上昇局面・下落局面の両方で利益を狙えます。

取引手数料は無料となっているため、コストを気にせずに取引ができます。

仮想通貨のリスクヘッジをする際の注意点

仮想通貨/ビットコインのリスクヘッジについて考える際の注意点を紹介します。

アルトコイン投資は分散投資にならない

仮想通貨は基本的にビットコインに最も投資している人が多いですが、分散投資目的でアルトコインへ投資しても意味がありません。

なぜなら、アルトコインはビットコインの価格に連動しやすく、ビットコインが下落すればアルトコインも下落する可能性が高いからです。

そのため、アルトコイン投資はリスク分散にならないと覚えておきましょう。

取引の損益設定を決めておく

仮想通貨投資のリスクヘッジを行う際は、必ずあらかじめ投資のルールを決めておきましょう。

「○%利益が出たら利益確定する」「○%損失が出たら損切りする」などのように、どのタイミングで決済するかを事前に決めることが重要です。

このまま投資を続けたらもっと儲かるかも、とズルズル保有を続けると、一気に価格が動いた際に大きな損失が生じる可能性もあります。

ルールを決めておけば一定の価格に到達した時の利益確定/損切りができ、思わぬ損失を防げます。

レバレッジはやらない

レバレッジ取引は、うまく利用すれば仮想通貨取引のリスクヘッジに活用できます。

ただし、レバレッジが高すぎると相場が大きく動いた時に、一気に資産額も変動してしまうため、初心者の方はできるだけやらない方がよいでしょう。

国内取引所はレバレッジ取引で損失が発生したときの追証と呼ばれる借金リスクもあり、レバレッジ取引は海外取引所がおすすめです。

仮想通貨リスクヘッジのまとめ

今回は、仮想通貨/ビットコインのリスクヘッジについて、メリット・デメリットや注意点などを紹介しました。

本記事のまとめ
  • 仮想通貨のリスクヘッジには、ショート(売り)を活用するのが重要
  • アルトコイン投資はリスクヘッジにならない
  • レバレッジ取引はできるだけやらない

仮想通貨は値動きが激しいため、他の金融資産よりリスクヘッジの重要性が高くなります。

本記事で紹介したショートポジションや、他の金融資産を持ち、仮想通貨が下落してもお金が減らないポートフォリオを作りましょう。

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