「DEXの1つであるsushiswapについて、特徴や使い方、利益を得る方法などについて知りたい」と悩む方も多いでしょう。
sushiswapはDEXの1つで、1日の流動性が250億円を超えるほど大きな分散型取引所として成長しています。
- SushiSwapはDEX(分散型取引所)の一つ
- SushiSwapとUniswapの関係性
- SushiSwapの独自トークンSUSHIが人気
- DEXはリスクもある
- SushiSwapに参加して報酬を得ることもできる
また、今後はメタバースやNFTなどとも絡めてサービスを提供していくと言われており、今後の市場拡大が進むと予想されているためますます利用者が増えると期待できます。
SushiSwapとは?仕組みを解説
まず、SushiSwapの概要について解説していきます。
SushiSwapはDEX(分散型取引所)の1つ
SushiSwapとは中央集権的な組織が存在しないDEXの一つになります。
日本の仮想通貨取引所は全て金融庁からライセンスを得てサービスを提供していますが、それらは全てDEXではない中央集権型の取引所です。
運営・管理する組織や企業があり、取引所が定めたルールに従って取引が行われます。取り引きが行われれば手数料が発生し、それが取引所の利益となります。
一方でDEXの場合は、取引所のような中央集権的な組織が存在しません。
あらかじめスマートコントラクトなどで決められたプログラムによって設定されたルールに従い、全て自動で取引されます。
SushiSwapの場合、イーサリアムのプラットフォームで作られたERC20系の仮想通貨は、全て上場できます。
中央集権型の取引所のデメリットとして、口座開設する際に本人確認をしなければいけません。また、取引所で行われている取引価格で取引しなければならず、仮想通貨を深く触る人にとって嫌な要素があるのです。
しかしSushiswapのようなDEXであれば本人確認はなく、取引にもコードを検証すれば透明性を確保できます。
Uniswap(ユニスワップ)とSushiSwap(スシスワップ)の関係性
SushiSwapは、Uniswapから派生したDEXです。
これまでにいくつかのDEXが誕生していますが、それらの中でもセキュリティ性と流動性の高さから人気のDEXとなったのがUniswapです。
流動性を確保するために行われるのは、ユーザーが様々な仮想通貨をDEXに預けてロックし、報酬としてDEXのトークンが受け取れる仕組みです(UniSwapの場合はUni)。
ロックされた通貨が取引に利用されることで、流動性が確保されます。
これらの利点をもつUniswapをベース元に、SushiSwapは2020年8月27日にローンチされ、9月9日からサービスの提供が始まりました。
SushiSwapはUniswapと連携しており、SushiSwapの独自トークンSUSHIをUniswapに預ける(ロックする)ことで、Uniswapの独自トークンUNIを得ることもできます。
SushiSwapの特徴4選
SushiSwapの特徴は以下の通りです。
- 独自トークンSUSHI
- 仮想通貨取引所BinanceとFTXにSUSHI上場
- レンディングプラットフォーム『KASHI』とトークン保管金庫『BentoBox』、流動性マイニングを行える『Onsen』
- 寿司?貸し?弁当?開発者は日本人?
1つずつ解説していきます。
独自トークンSUSHIがある
前述の通り、SushiSwapに通貨を預けると独自トークンSUSHIを報酬として手に入れられます。
SUSHIをUniswapに預けると、Uniswapの独自トークンUNIを報酬として得ることができます。
これらの一連の行為は「寿司を握る」と表現され、寿司を握る人々は「寿司職人」などと呼ばれました。
仮想通貨取引所BinanceとFTXにSUSHI上場している人気トークン
SushiSwapの独自トークンSUSHIは、ローンチから間もない2020年9月1日に、仮想通貨取引所BinanceとFTXに上場されました。
特にFTXのCEO(通称:アフロCEO)は、SushiSwapを高く評価していることが、彼のTwitterからうかがえます。
彼のTwitterには、度々「SushiSwap」や「SUSHI」といったワードが登場します。
2つの仮想通貨取引所へのSUSHIの上場によって、面白半分で作られたミーム系のプロダクトであると思われたSushiSwapが、しっかりとしたプロジェクトだと多くの人に認識されました。
レンディングプラットフォーム『KASHI』とトークン保管金庫『BentoBox』、流動性マイニングを行える『Onsen』
Sushiswapは『KASHI(貸し)』と『BentoBOX(弁当箱)』と『Onsen(温泉)』のリリースを発表しました。
- KASHI:レバレッジ取引を行うトレーダーがポジションを持つためにSushiSwapから資産を借りられるプラットフォーム
- BentoBOX:資産を預けることで報酬を得る仕組みを、より利用しやすくするプラットフォーム
- Onsen:流動性マイニングを行えるサービス。
これらの機能はすべて貸す側も借りる側も利益を得られるチャンスがあり、仮想通貨相場が上げ相場時には利用価値は高いです。
開発者は日本人なの?
『SUSHI(寿司)』、『KASHI(貸し)』、『Bento(弁当)BOX』と日本語ばかり使われているので、日本人が開発を行っているのかと思われがちですが、実はそうではありません。
リリース当時は、シェフ・ノミ(Chef Nomi)氏が開発を行っていました。
「シェフ・ノミ」とい名前は本名ではないようですが、日本語でのサービスが提供されていないことや、日本での普及が進んでないことなどから、日本人ではないでしょう。
シェフ・ノミ氏は、SUSHI価格が下落する直前に多額のSUSHIを売却していたことから大きな非難を浴び、その後、FTXのサムバンクマンCEOが開発を引き継いでいます。
SUSHIトークンのこれまでの価格推移
ここで、これまでのSUSHIトークンの価格推移について確認しておきましょう。
2022年6月13日現在の価格は約130円、時価総額ランキングは149位です。
リリース直後は270円前後で取り引きされますが、直後にBinanceとFTXに上場されたことで、一時800円を超えます。
しかし最初の熱気が失われ、当時の開発者シェフ・ノミ氏の大量売却が発覚するなどの理由から、すぐに元通りの価格付近まで値を下げます。
しばらくは特に動きがなく数ヶ月が過ぎますが、安定して運用され、SushiSwapを利用した報酬が得られること等で利用者が次第に増え、価格も少しずつ上昇しています。
さらにKASHIやBentoBoxのリリースなどで、一時は2,380円まで値を上げました。
SushiSwapに投資を行うリスクは4つある
多くのメリットがあるSushiSwapですが、DEXにはリスクもあります。
- 補償がない
- 日本語サポートがない
- システムバグのリスク
- 対応しているブロックチェーンの資産しか取引できない
1つずつ解説していきます。
安全性の補償がない
SushiSwapは日本国内の仮想通貨取引所とは異なり、金融庁からライセンスを得ているわけではありません。
さらに、完全に分散化された取引所ということで、どこの国の法律にも拘束されていません。
仮想通貨の理念に沿った自由な金融を実現できる仮想通貨取引所と言えますが、そのことがトラブルの原因になるかもしれません。
現在はFTXのCEOという世界的に認知度の高い人が運営しているので確率は低いかもしれませんが、Sushiswapが資金の持ち逃げをすれば損失が発生するリスクがあります。
日本語サポートがないので初心者には難しい
日本語が元となる名称が利用されていますが、日本語のサポートは行われていません。
また、通貨を預け入れてトークンを得るのは、仮想通貨を積極的に触れていないと複雑な手順でわからなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、英語が苦手だったり、取り引きに慣れていなかったりする場合は、思い通りの取り引きができないかもしれません。
DEXなので、利用前の本人確認や審査などが不要で誰でも利用可能ですが、ハードルは高いと言えます。
システムバグのリスクはある
高いセキュリティ性能を持つDEXですが、100%安全というわけではありません。
あらかじめ決められたルールに基づいて第三者がかかわることなく自動で取り引きが行われるDEXですが、そのルールは事前にプログラミングされています。
しかし、システムも完ぺきではないので開発者も予期していなかったエラーが発生し、何らかのトラブルが発生する可能性があります。
対応しているブロックチェーンの資産しか取引できない
DEXは対応しているブロックチェーンのみの資産しか取引できません。
Sushiswapはイーサリアムブロックチェーン上で構築されているため、イーサリアム上のERC20系トークンしか取引できないことを覚えておきましょう。
ただ、Sushiswapが対応チェーンを増やせば、その分取引できる通貨も増えます。
SushiSwapに参加して報酬を得る方法2選
SushiSwapに参加して報酬を得るには、保有する資産を預け入れてロックしなければなりません。方法としては以下の2つです。
- 流動性プロバイダになる
- ステーキングを行う
SushiSwapでは、取引手数料の0.3%が参加者に配布されます。
そのうちの0.25%が流動性プロバイダに、0.05%がステーキング参加者に支払われます。
なお、報酬を得るにはガス代(GAS/Gas)が必要です。
ガス代が高騰しているときは利益が出ない場合もあるので、注意が必要です。
流動性プロバイダになる
流動性プロバイダになるには、2つの通貨を預け入れなければなりません。
等価となるように2つの資産を預け入れることで、その通貨同士の取引ペアの流動性を提供することができます。
- SushiSwapの取引画面から「Liquidity」ー「Create a Pair」を選択
- 預け入れる2つの通貨を選択し、預け入れる量を入力
- 「Supply」をクリック
- 問題なければ「Confirm Supply」をクリック
ステーキングを行う【簡単】
SushiSwapのステーキングサービスは、『Sushi Bar(スシ・バー)』という名称です。
SUSHIトークンをロックすることで、報酬が得られます。
初心者はコインチェックで慣れるのがおすすめ
ここまでDEXのSushiSwapについて解説してきましたが、仮想通貨初心者にとっては少し難しいかもしれません。
もしこれから仮想通貨取引を始めようと思っているなら、まずは国内の仮想通貨取引所で始めてみることをおすすめします。
将来的に海外の取引所やSushiSwapなどのDEXを利用するとしても、最初に仮想通貨を手に入れるためには、日本円が利用できる国内取引所を必ず利用しなければなりません。
国内の取引所も増えてきましたが、その中でもコインチェックは初心者でも簡単に操作できる設計がされていて迷わず取引できます。
名称 | Coincheck(コインチェック) |
取扱通貨数 | 17銘柄 |
取引手数料 | 取引所での取引手数料は無料 |
最低取引額 | 500円 |
提供サービス | 仮想通貨販売所 仮想通貨取引所 Coincheckつみたて 貸仮想通貨サービス |
ホームページ | 公式サイト |
コインチェック最大の魅力は、初心者でも直感的に操作できるシンプルなデザインと、国内最多の取扱数になります。
また、国内最多17種類もの仮想通貨を取り扱っているため、ボラティリティの激しいアルトコイン・草コインを購入したい方にもおすすめすることができます。
なお、コインチェックの口座開設に必要となるのは、
- メールアドレス
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
アプリを利用して本人確認書類を提出することもでき、短時間でコインチェックに口座を開設することができます
SushiSwapは人気DEXの1つ
SushiSwapは、利用することで報酬が得られることから、人気急上昇中のDEX(分散型取引所)です。
独自トークンのSUSHIは他の取引所にも上場されるなど、人気のトークンです。
DEXは中央集権型と同じサービスを提供しながらもすべて規制の外で行え、システムによって行われるためトラストレスな形にできるメリットがあります。
ただし、金融庁の認可を受けていないDEXには高いリスクが潜んでいるということも覚えておきましょう。
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