も14「ステーブルコインのUSDTを保有しようか迷っているんだけど、どんな特徴があり、将来性はあるの?購入方法も知りたいな」と悩む人も多いでしょう。
ステーブルコインは火葬通貨の1種ですが、ビットコインやイーサリアムとは違い価格変動の幅がほぼなく、安定した価格を維持できる仮想通貨です。
そんなステーブルコインの中で最も時価総額が高く、ユーザーに使われているのがUSDTです。
本記事ではUSDTの特徴や将来性、購入方法などを解説します。
- テザー(USDT)はTether Limited社が運営する米ドルに価格が連動したステーブルコイン
- テザー(USDT)は通貨の特性上、価格変動が少なく安定しているため、他の通貨の利益確定先などに利用される
- 担保資産が不透明で安全性が懸念されている部分もある
- ステーブルコインのUSDTを購入するには海外取引所の利用が必要
テザー(USDT)とはどんな仮想通貨?

通貨名 | テザー(tether) |
シンボル | USDT |
現在の価格 | 1.00ドル ¥¥140 |
時価総額 | ¥9,504,309,824,303.62 |
時価総額ランキング | 3位 |
詳細 | 公式サイト |
テザー(USDT)とはステーブルコインの1種でTether Limited社が運営しているペッグ通貨です。
テザー(USDT)は、米ドルと連動しているペッグ通貨であり、米ドルと連動しているため価格変動しにくく、価値が安定しているステーブルコインとしての役割を担っています。
ステーブルコインは価格変動がないので投資として利益を得ることは難しく、他の仮想通貨で得た利益を安定した仮想通貨にしておく役目を持ちます。
また、2022年は円安が進んでおり、1ドル140円台まで上昇しています。そのため、円をステーブルコインにしておくけば円安のデメリットを打ち消せるのです。
そもそもステーブルコインとは
そもそもステーブルコインとはどのような特徴があるのか解説します。
ステーブルコインの定義には以下の4つがあります。
- ブロックチェーン技術を用いて、分散台帳に記録される数値であること
- 既存の金融システムに依存しないこと
- 複数の国々に存在する仮想通貨取引所に上場されていること
- 国境を超える転々流通性を持っていること
ステーブルコインは国内取引所で取引できませんが、海外取引所の大手であるFTXやBinanceで頻繁に取引されています。
テザー(USDT)2022年最新ニュース
テザー(USDT)に関連した最新のニュースを紹介していきます。
英ポンド建てのステーブルコインをローンチ
USDTを発行するテザーでは、2022年6月29日に英ポンドのステーブルコインをローンチしました。
米ドルのステーブルコインであるUSDTが最も時価総額が高いですが、主要国通貨であるポンドが追加されるということで大きな話題となっています。
現在、テザー社で発行している法定通貨のステーブルコインは以下の通りです。
- USDT(ドル)
- EURT(ユーロ)
- CHNT(人民元)
- MXNT(メキシコペソ)
今後も主要国通貨をステーブルコイン化する動きがみられていくと予想できますが、最も通貨として安全なのはやはりUSDTになるでしょう。
米国以外の通貨は主要国とは言え米国経済より弱いため、一時的に価格が下落する可能性も高いです。
テゾスとUSDTが提携
テザー社は、2022年6月9日にL1ネットワークであるテゾスにてUSDTをローンチすることが決定しました。
テゾスは、テザー社が追加した12個目のブロックチェーンになります。
- Omni
- イーサリアム(ETH)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- アバランチ(AVAX)
- ポリゴン(MATIC)
主要国通貨のステーブルコイン化だけでなく、ブロックチェーンとも提携を進めています。今後はUSDTのエコシステムがさらに拡大し、必要性が高く価格が安定する可能性が高いです。
USDTが2022年5月に暴落
2022年5月には、仮想通貨のLUNAが破綻してしまい、仮想通貨全体が暴落しました。
USDTは米ドルを担保としているため、安全性は高いはずですが、投資家がステーブルコインのリスクを懸念してUSDTを売却したことから、2022年5月12日には1USDT=0.9455ドルまで下落をしました。
価格はすぐに戻している傾向にありますが、ステーブルコインの不信感や懸念を加速させたのは間違いありません。
USDT準備金のコマーシャルペーパー保有額を6割削減
USDTを発行するテザー社は以前から担保としている米ドルの内訳を不透明にしており、投資家からも不安感が流れていました。
しかし2022年8月に大手会計事務所BDOのイタリア支部「BDO Italia」による、第2四半期(4-6月)の財務証明書を公開しました。
財務証明書には裏付け資産としてのコマーシャルペーパー保有額を前四半期から58%以上削減したと報告されており、USDTの安全性がより高まりました。
ただ、裏付け資産の内訳は変わらず不透明にしているため、リスクは一定数あります。
テザー(USDT)の特徴3選
テザー(USDT)の主な特徴について解説します。
価格が安定している
テザー(USDT)の最大の特徴として挙げられるのが、米ドルと連動している暗号通貨(仮想通貨)であることです。
米ドルは世界で最も使われている法定通貨で、米国経済は安定性が高いのでUSDTの安定性も高いです。
価格が安定していると、仮想通貨トレードで得た利益をUSDTに変換しておくことで仮想通貨の暴落によって利益を失わずに済みます。
草コインとは違い需要が絶えない仮想通貨なので、将来性にも期待できます。
海外取引所では基軸通貨
テザー(USDT)はステーブルコインでもあることからアメリカの取引所を中心に、基準通貨として扱っている取引所が多いです。
USDTで取引すれば基本的にどの通貨も取引できるため、トレーダーから愛用されています。
カウンターパーティー・リスクが高い
価格変動が少なく米ドルと価格連動しているテザー(USDT)ですが、Tether Limited社が中心になって価格の固定など暗号通貨(仮想通貨)としての価値を維持しています。
なのでTether Limited社が不正行為や破綻などがあった場合、一気に価値がなくなる可能性があります。
特定の会社に価値が依存しているリスクのことを「カウンターパーティ・リスク」といい、テザー(USDT)はビットコインにように分散型で運用しているわけではないので、リスクがあります。
テザー(USDT)の過去の値動き
USDTは米ドルと連想しているので大きな価格変動がなく、直近は円安が加速して1ドル140円になってしまったので、USDTも140円まで上昇しました。
米国経済は現在インフレを駆除するために大幅な利上げを行っているので、今後も日本円は円安になる可能性が高く、USDTの価格が上昇するでしょう。
そのような場面にUSDTを保有していれば、100円の価値がある日本円が140円の価値になり、実質的に利益が得られるのです。
テザー(USDT)の今後の将来性
テザー(USDT)はステーブルコインなので利益が得られにくいですが、将来性はどのようになっていくと思いますか?
ステーブルコインの規制
2022年5月に起きたTerraの破綻により、ステーブルコインに対するリスクが高まり、各国で投資家保護をするための規制が敷かれる可能性が高いです。
USTはUSDTとは違い担保資産がなかったため大きく下落しましたが、他の投資家による懸念でUSDTも売られてしまい価格が下落しました。
そのため担保資産があるステーブルコインにも規制が敷かれる可能性が高く、規制が行われれば投資家にとって安全性は高まるものの、利益は出しにくくなるでしょう。
セキュリティ対策が向上する予定
テザー社のホワイトペーパー上には、muluti signature(マルチシグ)と呼ばれる暗号通貨(仮想通貨)へアクセスする際に必要なパスワードを複数作成して分割管理することによってセキュリティを高くする対策が実装される予定であることが記載されています。
仮想通貨を複数のパスワードで管理することによって不正アクセスのリスクを下げられセキュリティが格段に上がためテザー(USDT)には大きなメリットになります。
マルチシグは技術的な面で実装が難しいですが、実装されればUSDTの安全性が高まり、利用するユーザーも増加するでしょう。
担保資産の内訳
USDTは担保資産の内訳を公開してません。米ドル関連の資産が担保にはされていますが、実際は謎に包まれているのでリスクがあります。
一方で同じく米ドル資産を担保にしているUSDC四半期毎に担保資産の内訳を公開しており、USDTより安全性が高いです。
実際、USDCへユーザーも流出しているため、今後もUSDTが担保資産の内訳を公開しないのであればUSDCへユーザーが流出する可能性があります。
テザー(USDT)の購入方法3ステップ
実際にどのようにすればテザー(USDT)が入手できるのかその取引方法について解説します。
国内取引所でビットコインを購入する
まず、国内取引所に日本円を入金して、ビットコイン(BTC)を保有します。ビットコインは送金に使うため、送金手数料が無料のGMOコインがおすすめです。
ビットコインを海外取引所に送金する
国内取引所でビットコイン(BTC)を保有したら海外取引所に送金します。
海外取引所に送金する際は、送金ミスがないよう注意してください。
送金する海外取引所は、BybitやBinanceなど大手がおすすめです。
海外取引所でUSDTを取引する
無事、国内取引所で購入したビットコインを海外取引所に送金出来たらテザー(USDT)を取引することが出来ます。
テザー(USDT)の今後の将来性まとめ
今回はテザー(USDT)について解説しました。
USDTは担保資産を公開していないので安全性は透明なものの、依然としてステーブルコインの中で時価総額が最も高いです。
今後はスマートコントラクトやマルチシグが実装されてブロックチェーンで使用しやすくなり、対応するブロックチェーンも増加するでしょう。
利益を得るのは難しいですが、円安が加速している日本では保有すると何もせずに利益を得られます。
興味のある方はぜひ購入してみましょう。