「仮想通貨のYield Guild Gamesに投資しようか迷っているんだけど、どんな特徴があるの?将来性なども教えてほしい」と悩む方も多いでしょう。
Yield Guild Games(YGG)は、ブロックチェーンゲームプレイヤーを集めたゲームギルドです。
YGGが保有するNFTなどの資産をコミュニティのプレイヤーに貸し出し、プレイヤーはplay to earnゲームなどで貢献することで利益を獲得できます。
NFTの保有者は貸し出すことで時間を使わなくてもゲームで稼ぐことができ、NFTを保有していない人はわざわざNFTを購入することなくゲームで稼げる画期的な仕組みをつくりました。
本記事では、YGGの特徴や今後の予想について解説するので、ぜひ参考にしてください。
- YGGは分散型自律組織(DAO)を最適化して資産管理や報酬化をスムーズにする
- 奨学金プログラムにより人々はゼロ出資でPlay-to-Earnに参加できる
- YGGトークンはコミュニティガバナンス参加やDeFiで運用することも可能
- 巨額資金調達や大手取引所との連携で今後ますます成長する兆しがある
YGGの共同創設者はAxie InfinityやYearn Finance Communitiesを立ち上げたチームの一員であるGabby Dizon氏が設立しました。
つまり、ブロックチェーンや仮想通貨に対する知見がかなりある状態の設立なので、プロジェクトが失敗する可能性は低いと考えられます。
仮想通貨YGG(Yield Guild Games)とは?
名称 | Yield Guild Games |
シンボル | YGG |
価格(2022年6月時点) | 87.16円 |
時価総額(2022年6月時点) | 10,055,654,040.93円 |
時価総額ランキング(2022年6月時点) | 285位 |
公式サイト | Yield Guild Games |
Yield Guild Gamesは、メタバースなどブロックチェーンベースのゲームで使用するNFTへ投資するための分散型自律組織(DAO)(後述)です。
発行トークン「YGG」は、2021年7月27日にSushi SwapのIDOプラットフォーム「MISO」でトークンセールを行うことで取引が開始されました。
- IDO:DEX(分散型取引所)で行われるトークンセールのことでプロジェクトの資金調達方法の一つ
- MISO:イーサリアムのDEX「SushiSwap」が提供するIDOプラットフォーム
YGGは、ブロックチェーン上のゲームをプレイして稼ぐ「Play-to-Earn」のギルドを提供しています。
また、米国の大手暗号資産投資信託のグレースケールもYGGを投資信託の検討リストにも入れており、信頼されているプロジェクトとわかります。
参考:米グレースケール、メタバース・DeFi銘柄を投資信託の検討リストに (coinpost.jp)
仮想通貨YGGの特徴4選
Yield Guild Games(YGG)の特徴は以下の4つです。
- ブロックチェーンゲームのNFTに投資するための分散型自律組織(DAO)
- プレイヤーはNFTを借りてゲームプレイすることで報酬を得る
- 奨学金プログラムでゲームプレイヤーを支持する
- YGGトークンではガバナンス投票やDeFi運用できる
1つずつ解説していきます。
ブロックチェーンゲームのNFTに投資するDAO
YGGは、人気ブロックチェーンゲームのNFTに投資して、それをコミュニティのプレイヤーに貸し出し、ゲーム内で活用して稼ぐギルド(団体)です。
コミュニティが所有する資産を最大限に活用し、すべてのトークン保有者に報酬を与えることで、最も安定した仮想・ゲーム世界の経済を構築することを目指しています
2021年9月時点で、アクシーインフィニティなど以下10のゲームに投資し、提携しています。
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
- League of Kingdoms(リーグオブキングダム)
- F1 Delta Time(F1デルタタイム)
- The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- Star Atlas(スターアトラス)
- llluvium(イルビウム)
- ZED RUN(ゼッドラン)
- Guild of Guardians(ギルドオブガーディアンズ)
- Ember Sword(エンバーソード)
- Splinterlands(スプリンターランド)
これらゲーム内のNFT、デジタル資産、メタバース(仮想空間)の土地や山を管理するのがYGGで、この資産を使ってプレイヤーは収益につなげられるように努力します。
YGGはイーサリアムのスマートコントラクトを利用して構造をつくっており、トークン保有者の分散ネットワークの投票システムに基づいて構築されています。
プレイヤーは初期費用なしでゲームを始められる
YGGコミュニティは簡単に参加できるので、設立から1年未満で20,000人を超えるメンバーが登録し、アクシーインフィニティでは一人あたり毎月3~500ドルの報酬を得ているといわれています。
報酬化の流れは、YGGの所有するNFTや資産を、プレイヤーが借りてプレイすることで、ゲーム内での価値が上昇し市場のNFT価格に反映するといったイメージです。
つまり、NFTを持っているけどゲームをやる時間がない人と、NFTを持っていないけどゲームをプレイする時間がある人をマッチングさせて両者に利益を享受する仕組みを確立させています。
プレイヤーの収益について知るには、YGG DAOのほかにあるYGG Sub DAOの存在も把握しましょう。
Sub DAOは各ゲームごとに異なる独自ルールを合理化して、YGGギルドが効率的に運用できる仕組みです。
Sub DAOの個々のパフォーマンスが高いほど多くの報酬が与えられるので、ゲームでの協力性が必要で、どこに参加するかもプレイヤーは重要です。
奨学金で貧困層を助ける
YGGのPlay-to-Earnは現地で収入が限られていたり、コロナの影響で収入がない人のために、「奨学金プログラム」を実施しており、初期投資金がない若者の参入を応援します。
現在はアクシーインフィニティのみですが、今後すべてのゲームで奨学金を導入すると発表されました。
YGGが奨学金プログラムの受取人として選ぶのは、ゲームプレイ時間が多く、熱意や意欲の高い人です。
実際に、YGGのDiscordを見てみると、奨学金プログラムは応募殺到状態であり、多くが発展途上国に住む若者です。
Play-to-Earnのゲームはうまく波に乗れば奨学金の返済はもちろん大きな利益を得られる可能性が高いので、未来のある制度になります。
YGGは発展途上国で熱意のある人を奨学金プログラムに招き、YGGのアカウント1つでプレイ開始するため初期投資は0円、自分のNFTを一つも持っていなくてもOKです.
奨学金制度の報酬割合は、稼いだ額の70%が奨学生へ、20%がコミュニティマネージャー、10%がYGGの利回りとして配当されます。
また、YGGの提携するゲームはどれも将来性の高いゲームばかりなので、情報をいち早く追って稼げるタイミングに参入することで先行者利益を得られます。
YGGトークンは運用や投票に使われる
2021年7月にSushiSwapのMISOでトークンセールを行って、YGGトークンの取引が開始されました。
10億発行されるYGGトークンのうち、2.5%の2500万トークンが販売されています。
YGGトークンの用途は以下の通りです。
- DAOのガバナンス投票権限
- DeFiでの運用
YGGトークンはDeFiのSushiSwapで運用可能です。
SushiSwapでは、各トークンのプールに流動性を提供することで利回り収入を得られます。
簡単に報酬獲得(ファーミング)の流れを説明すると以下の通りです。
- ushiSwapでYGGとETHのペアでトークン(流動性)を提供
- 流動性提供の証明であるYGG/ETH(SLP)トークンを受取る
- ファーミング画面でYGG/WETHのプールにSLPトークンを預ける
- 90日などある程度期間がたってからHarvestすることで報酬獲得
YGGの現在の分配は以下のようになっています。
- Treasury(総供給量の13.3%)
- Founders(15%)
- Advisor(2.0%)
- Investors(24.9%)
- Community (45%)
シード投資家は、ネットワークの立ち上げ時に割り当ての20%がリリースされ、割り当ての80%は1年間のロックアップ期間が設けられます。
仮想通貨YGGの最新価格はどうなっている?
仮想通貨YGGの過去の価格推移はどうなっている?
YGGがSushiSwapで7月27日に取引開始してからの、SushiSwapのYGG/WETHチャートです。
公式MideumにSushiSwapでのYGGファーミング方法が公開されてから、一気に価格上昇しているのが分かります。
仮想通貨YGGの価格の将来性はあるの?
Yield Guild Games(YGG)が、今後どのように展開していくのかをブロックチェーンベースの問題から予想していきます。
大手VCより巨額の資金調達成功
大手ベンチャーキャピタル(VC)企業であるAndreessen Horowitz(アンドリーセン ホロウィッツ)通称「a16z」が、YGGに460万ドル(約5億円)の出資を行いました。
(参考:Yield Guild Games)
YGGはこの資金の使い道について、ゲームコミュニティ拡大と、Play-to-Earnのゲーム・仮想世界のNFTといったデジタル資産への投資へ使用すると発表しています。
大手VCから資金調達を受けることは資金面だけでなく、プロジェクトの信頼につながり、中にはVCからの人材調達を行う場合もあります。
つまり、資金面だけでなく多くのメリットが得られ、プロジェクトを伸ばせるチャンスなのです。
a16zのゼネラルパートナーであるArianna Simpson氏は、YGGの奨学金プログラムについて特に評価しています。
「YGGの分散型自律組織としてのゲームへのアプローチは、仕事・遊び・経済的な機会に世界からアクセスできる最新の機能。世界中のどこでも奨学金プログラムを受けられることにこれ以上興奮を抑えられない!」と発言しています。
FTXと提携している
2021年8月、FTXは、Axie Infinityで報酬を得たい発展途上国の人々を支援するため、YGGと提携しました。
YGGの奨学金プログラムを活用しており、FTXはYGGを介してプレイヤーを追加して後援する形です。
ユーザー数の多いFTXではプレイヤーを集めやすく、すでにフィリピン・インドネシア・インド・ラテンアメリカ・ブラジルから137人を集めて、FTXは彼らのスポンサーとなっています。
FTXは世界最大級の取引所の1つで、仮想通貨に対しての知見が深いのでプロジェクトのアドバイスを受けられる可能性もあります。
また、YGGがFTXに上場すれば資金が集まり、価格が高騰します。
プレイヤーが稼いだ収益の分配は、大部分がプレイヤーが獲得し、YGGの受け取り分は新規プレイヤーにNFTをレンタルする資金に充てられる契約です。
Axie InfinityのTwitterでも取り上げられており「私たちの友人、FTXによる素晴らしい先導力」と発言しています。
YGGが世界のトップメディアで取り上げられている
YGGはトークンの取引を開始してから、続々と世界のメディアで取り上げられています。
つまり、世界中から注目されているプロジェクトと言えます。YGGの優れているところは、仮想通貨以外のメディアに多く取り上げられていることです。
基本的に仮想通貨プロジェクトは仮想通貨メディアでしか取り上げられませんが、YGGは多くのビジネスメディアで取り上げられているほど世界で注目されています。
- a16zによるYGGへの出資は新しい投資-TechCrunch
- YGGのトークンセールでは31秒で1250万ドルが売り切れた-Business Insider
- YGG含むブロックチェーンゲーム会社は2021年上半期に4億7千万ドル調達-VentureBeat
- FTXはアクシープレイヤー支援でYGGを扱う-CoinDesk TV
話題として取り上げられることでYGGの知名度が上がり、さらにプレイヤーや支援スポンサーが増えると期待されます。
YGGはマス層にも受けがいいplay to earnのジャンルなので、新規参入もしやすいのもメリットです。
仮想通貨YGGの今後の価格予想をAIが分析
価格予想サイト「PricePrediction」では、人工知能技術分析により今後の価格を予測します。
2021年9月時点で6ドル前後ですが、2022年は8ドル、2023年に10ドルを超えると予想されます。
2022年6月時点では87円と、2022年も目標を達成するには約10倍になる必要があり、厳しい様子です。
米国を始めとした経済状況が悪いため、目標達成は難しいでしょう。
仮想通貨YGGの購入方法【海外取引所で購入可能】
Yield Guild Gamesの発行トークンYGGは、日本の仮想通貨取引所には上場していません。
そのため、YGGを購入するなら海外取引所を経由する必要があります。
国内取引所の口座開設からYGGを実際に入手するまでの流れを解説するのでぜひ参考にして下さい。
※海外取引所の利用は自己責任です。
国内取引所で口座開設とビットコイン購入
まず、国内取引所の口座開設はGMOコインやbitbankがおすすめです。
今回は送金目的で利用するので、GMOコインは送金手数料が無料とお得な取引所です。bitbankは指値取引をすると手数料が0.02%還元されるためお得です。
海外取引所では、YGG/BTC、YGG/USDT、YGG/BUSDなどのペアが多いので、ビットコインを購入すれば無難です。
海外取引所へ送金する
YGGが上場している海外取引所で口座開設します。
海外取引所は仮想通貨取引所の中で最も規模の大きいBinanceがおすすめです。規模の大きさは取引所の詐欺リスクなどを低下できます。
口座開設したら、BTC入金用のアドレスを取得して、取引所のBTC送金画面に貼り付けてください。
数量を入力して送金すると、海外取引所へ着金するので確認しましょう。
ビットコインでYGGを購入する
海外取引所のマーケットで、YGG/BTCペアで取引します。
これでYGGを購入完了です。
仮想通貨YGGに関するよくある質問
Yield Guild Games(YGG)についてよくある質問をまとめました。
YGGコミュニティの参加方法は?
YGGコミュニティに参加するには、DiscordのYGGグループに入るのが一番早いです。
Play-to-Earnするなら自分のゲーム経験を発信してみましょう。
本格的にYGGで活動するなら、YGG公式サイトでギルドバッジ(NFT)を取得すると、YGG Webサイトへアクセスできたり、ギルド限定イベントに参加したりすることができます。
ギルドバッジはNFTで、MetaMaskなどのウォレットを連携してガス代をETHで支払う必要があります。
最初はそこまで本格的に始めず、資金をかけずに行えるDiscordに加入するのがおすすめです。
YGGトークンは国内取引所に上場する
2022年6月時点で、国内取引所にYGGが上場する予定はありません。
仮想通貨の上場は基本的に上場直前に発表されるため、上場する取引所が決まればその取引所で口座開設しておきましょう。
仮想通貨は上場後に一時的に価格が高騰する傾向があるので、うまく掴めれば短期で利益を上げることも可能です。
仮想通貨YGGはplay to earnには欠かせない有望プロジェクト
本記事では、Yield Guild Games(YGG)について特徴や今後の予想について解説しました。
YGGは定期的に新たなブロックチェーンゲームとパートナーシップを締結しており、今後より大きな産業となるNFTを活用したプロジェクトなので将来性が明るいです。
- YGGはゲームのNFT資産に投資してプレイヤーにレンタルすることで参入の壁を取り払った
- 分散型自律組織DAOを使って各ゲームのグループ化やルール設定、報酬発行が自動分散化している
- 発展途上国で奨学金プログラムによりYGGで稼ぐプレイヤーが20,000人以上
- 大手VC企業や大手海外取引所がYGGプロジェクトに共感・出資が相次ぐ
play to earnのギルドプロジェクトはYGG以外にあまり競合が存在せず、YGGの優位性が生まれやすいです。
そのため、ギルド系が今後ますます流行ればYGGへの資金流入が多く見込めます。
トークンに投資するだけでなく、実際にYGGを利用してNFTゲームをプレイして稼げるので、興味のある方はぜひ利用して稼いでみましょう。
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