「NFTマーケットのRaribleってどんな特徴があるの?トークンのRARIは今後の将来性はあるのかな?」と悩む方も多いでしょう。
NFTマーケットプレイスのRaribleでは、2020年の取引量は26億円でしたが、2021年には36億円超と急激な成長をしている注目のマーケットです。
- Raribleは、話題のNFTマーケットプレイスのひとつで、デジタル作品などの取引ができる
- Raribleのトークンは複製することができないという特徴がある
- Raribleで購入もしくは販売をすると、毎週RARIトークンが付与される
- NFTの取引量は引き続き増えているので価格上昇の可能性に期待できる
2021年3月中旬にはブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」の運営会社double jump.tokyoとの提携も発表され、日本でも話題になりました。
同じNFTマーケットであるOpenSeaは、2022年1月前半のOpenSeaの取引高は約27億ドル(約3100億円)と、2021年8月に記録した過去最高の34億ドルを上回る勢いです。
NFTがまだまだ活発に取引されているため、Raribleも期待ができます。
Raribleとは?
通貨(トークン)名 | Rarible(ラリブル) |
ティッカーシンボル・単位 | RARI(ラリ) |
現在の価格(2021年4月2日時点) | 約36.7ドル |
時価総額(2021年4月2日時点) | 約3,140万ドル |
時価総額ランキング(2021年4月2日時点) | 692位 |
公式サイト | Raribleの公式サイト |
Raribleの特徴を見ていきます。
Rarible(ラリブル)ってどんなNFTマーケット
Rarible(ラリブル)とは、誰でも簡単にNFTを取引することが可能なNFTマーケットプレイスです。
Raribleは、作成したNFTを自由に売買することができる市場として利用されています。
Raribleで取り扱われているNFTは、主に以下の2種類に分類されます。
- ブロックチェーンをもとにした収集品:ゲームアイテムやアート作品など
- 仮想通貨ドメイン:仮想通貨の取引時など、ウォレットで使用可能なドメイ
Raribleで取り扱われている仮想通貨ドメインは、従来の仮想通貨アドレスを分かりやすくするため、任意の文字に置き換えられるようになっています。
仮想通貨ドメインを利用すると第三者が情報を盗み見るのが難しくなり、セキュリティを高められるメリットがあるのです。
RARIトークンの特徴
RaribleはNFTマーケットプレイスでは珍しい独自トークンの「RARI」を発行しています。
RARIは非代替トークンとして扱われ、トークン自身が独自のものとして区別されています。
RARIトークンの使い道は以下の2つです。
- RaribleにどのNFTを展示するかなどに関して決定する権利を得られる
- コミュニティ投票に参加する権利を得られる
製作者やコレクターなど自身が含まれるコミュニティが、どのようにNFTを展示するべきかを決定することができ、NFTの効果的な宣伝効果が期待できます。
また、RARIトークンの利用方針などに関する様々な提案に対して投票し、意思表示をする権利も持てます。
RARIトークン保有者は、ただのユーザーというだけでなく、Raribleの今後の方針に関与する権利を保有しているとも考えられると言えるでしょう。
RARIトークンのマイニング
RARIトークンの発行総量の上限は2,500万枚となっており、内訳は以下の通りです。
- 10%:AirDrop(2%はRaribleユーザー、8%は他のNFT保有者)
- 60%:市場流動性マイニング
- 30%:投資家およびチーム
市場流動性マイニングが60%と大きいですが、これはRaribleプラットフォームへの積極的な参加を促すことを目的としています。
Raribleプラットフォームにて取引をすると、RARIトークンを獲得することができます。
具体的には毎週75,000枚のRARIトークンがユーザーに配布されており、配布割合としては、50%は買い手、残りの50%は売り手に均等に分配されます。
しかし、配布にはメリットだけでなくデメリットも存在するので把握しておきましょう。
- メリット:取引量およびユーザーの増加が見込める
- デメリット:多額のRARIトークンが支給されるため、価格のインフレ懸念がある
トークンをあまりに配布しすぎるとインフレが落ち、価格下落につながる可能性があるため注意です。
Raribleが注目される理由は3つある
Raribleが注目される理由は、以下の3つが挙げられます。
- 独自のトークンを保有できるから
- ロイヤリティーの設定が可能だから
- RARIトークンが得やすいから
それぞれについて、詳しく見てみましょう。
独自のトークンを保有できる
Raribleは独自のトークン(非代替性トークン)として認識されることにあります。
たとえば、購入した商品をメルカリなどの市場で転売した場合、元々の製造業者には報酬は入らず、手数料や送料などを差し引いた報酬の100%は出品者のものとなります。
しかし、Raribleにおいては独自のトークンを持つため、転売された場合でも製作者のものという記録が残ります。
二次流通の収益を設定できる
Raribleは自分で二次流通で売買された際のロイヤリティ(二次流通されたときに制作者に支払われる報酬)が設定可能です。
たとえば、報酬割合を10%に設定した場合、製品が売買される度に取引金額の10%が製作者に対する報酬として支払われることになります。
OpenSeaも同じ仕組みを採用しており、NFTが注目される理由の1つと言えます。
RARIトークンが獲得しやすい
3つめの理由としては、RARIトークンを得やすい点です。
Raribleでは市場流動性マイニング制度が導入されており、一週間あたり75,000枚のトークンが支給され、売り手・買い手のそれぞれに50%ずつ分配されます。
市場流動性マイニングのおかげでRARIトークンが得やすいと考えられ、ユーザーを取り込みやすいメリットがあります。
ただ、先述したようにインフレ加速の原因になり得ることも考慮しましょう。
Rarible(RARI)の過去の価格推移
Rarible(RARI)のこれまでの価格推移を見てみましょう。
- 2020年10月〜2021年1月:大きな値動きが無く、1USDT〜4USDTを推移
- 2021年2月上旬:4USDTから24USDTほどまで、約6倍の上昇
- 2021年2月下旬:24USDT〜14USDTの間でレンジを形成
- 2021年3月上旬:14USDTから43USDTほどまで、約3倍の上昇
- 2021年3月中旬:43USDTから22USDTほどまで、約半値に下落
- 2021年3月下旬:22USDTから43USDTほどまで回復、約2倍の上昇
価格上昇の背景には、NFTマーケットの普及があります。
ただ、現在はNFTトレンドが一旦落ち着き、OpenSeaの一強状態が続いているため価格はあまり上昇していません。
Rarible(RARI)の価格急騰要因
Rarible(RARI)の価格は、2021年2月上旬から現在にかけて急騰しています。
この急騰は、米企業のProduct HuntにてRaribleの広告が掲載されたことなど様々な要因が考えられますが、主な要因としては、以下が影響したと考えられます。
- NFTの需要が急増し、NFT市場全体が盛り上がった
- 各方面でパートナーシップを展開して認知度が向上した
それぞれについて詳しく解説します。
NFTの需要が急増したから
Year-to-date, within less than three months, the combined market cap of major NFT projects has increased by 1,785%.
2021年3月29日に米メディアのForbesによると、直近3か月以内に、主要NFTプロジェクトの合計時価総額が1,785%増加しています。
NFT市場では、企業・ファンド・取引所のほか、仮想通貨・技術セクターからなるVC企業(ベンチャー企業に出資する投資会社)から大規模な投資が行われるようになりました。
例えば、NFT市場では以下のような動きがありました。
- Openseaは、米VC企業のa16zより2,300万ドルの出資を受ける
- Recurは、韓国のブロックチェーンファンドHashedをはじめとする大手仮想通貨ファンドおよび個人投資家から500万ドルの出資を受ける
- Moonrock Capitalは、アニメーション化されたデジタル収集品ゲームおよびプラットフォームであるPolkamonを支援する活動をしている
NFT市場全体の動きが活発になってきたことが影響し、Raribleの価格も高騰したと見られます。
Raribleの知名度が企業連携で上昇
Raribleは各方面の企業と提携する動きなどが取り上げられ、認知度が拡大しています。
2021年3月には、ブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」の運営会社double jump.tokyoがRaribleとのパートナーシップを発表し、日本でも
「ドラゴンクエスト」シリーズなどで親しまれているスクウェア・エニックスとのパートナーシップも発表したdouble jump.tokyoは、スクウェア・エニックスで提供しているタイトルを通して、NFT発行に関する開発サポートを請け負うと発表しました。
また、double jump.tokyoは、ゲームの運営だけでなく、ブロックチェーンゲーム開発支援プログラム「MCH+」の提供もしています。
この提携により、MCH+にて支援されたタイトルが発行するNFTが、Raribleで取り扱われるようなり、Raribleのユーザー数上昇にもつながるでしょう。
Raribleの今後の将来性は?
Raribleの今後の予想・見通しのポイントは、以下の2点です。
- ユーザーが増加し、市場全体が活発になる見込みが高い
- インフレリスクも高まる可能性がある
今後は、NFTがさらに一般的に普及するようになり、世界中のアーティストの参入が加速する可能性が高いです。
アーティストの参入が進むと、有名人のツイート1つでRaribleの価格は何倍にも跳ね上がる可能性があります。
また、アーティストだけでなく、コレクターの参入も加速することが予想されます。
RaribleはOpen Seaと統合しており、OpenSeaでの収集品をRARIトークンで購入することができます。
OpenSeaユーザーがNFTを購入するようになればRARIトークンを保有する意欲が高まる可能性があり、価格上昇につながるでしょう。
RARIは複製できない独自のトークンという価値があるので、希少性を求めて保有する人が増える期待もできます。
ただ、ひたすら発行だけを続けてしまうとトークンの価値がインフレによって下がる恐れもあるため、Raribleがバーンなどの工夫を取り入れないと価値は下がりやすくなってしまいます。
RARIの入手方法は3つ
RaribleのガバナンストークンであるRARIの購入・入手方法は以下の通りです。
- Raribleを利用して入手する
- エアドロップで入手する
- Uniswapで購入する
それぞれの方法について説明します。
Raribleを利用して入手する
Raribleを利用すれば簡単に手に入ります。
ただ、Raribleで日本円を使ってRARIを購入することはできず、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を購入してRARIを購入します。
ビットコインやイーサリアムを購入するにはコインチェックがおすすめです。
エアドロップを使う
また、RaribleでNFTを所有していればエアドロップ(airdrop)でRARIを入手できます。
NFT所有者はプラットフォームの方針などについて意見することができ、この場合に、エアドロップでRARIを入手する資格が得られます。
NFTを所有していない場合は、実際にRaribleでNFTを購入してみるとよいでしょう。Raribleを実際に利用することで、長期的に伸びそうなサービスなのか肌感覚でわかるでしょう。
すべてのRARIトークンのうち、10%がエアドロップ用に確保されており、Raribleユーザー以外のすべてのNFTホルダー用に8%が配布されます。
Uniswapで購入する
DEXであるUniswapでもRaribleを購入できます。UniSwapで購入するには先にMetamaskを導入しておき必要があり、Metamask3分ほどあれば簡単の導入できます。
仲介者が不要で取引が行える。
RARIなどのイーサリアム系のトークンを保管や、NFTの保管ができる。
MetamaskからUniswapを直接操作して、UniswapでRARIと交換します。
交換(購入)の際は、最小受領額、価格への影響、流動性プロバイダー手数料が表示されますので、可能な限り有利な取引ができるように各情報を考慮して取引を行いましょう。
取引内容に問題が無ければ、Uniswapを「スワップ(swap=交換)」することでRARIを購入することができます。
また、UniSwapを利用するにはETHが必要になるので、国内取引所で先に購入しておきましょう。
アルトコインを買うならCoincheck
RARI以外のアルトコインを購入したい方は、16種類以上のアルトコインを取り扱っているCoincheckがおすすめです。
名称 | CoinCheck (コインチェック) |
公式サイト | 公式サイト |
取扱通貨数 | 17銘柄 (ビットコイン+アルトコイン16種類) |
最低取引額 | 500円 |
提供サービス | 仮想通貨販売所 仮想通貨取引所 CoinCheckつみたて 貸仮想通貨サービス |
安全性 | 東証一部上場企業のマネックス証券グループが主要株主 |
RARIを取り扱っている日本国内の取引所はありません。
ただ、Coincheckはアルトコインの取扱が豊富な業者のため、RARI上場の可能性にも期待が高まります。
Rarible(RARI)の将来性は明るい
本記事では、Rarible(RARI)の今後の予想・見通しについて解説しました。
- Raribleは、デジタル作品などのNFTを取引できるNFTマーケットプレイス
- RaribleのガバナンストークンRARIは、市場流動性マイニングにより、購入もしくは販売をすると付与される
- 今後は市場参加者が増える予想だが、OpenSeaの一強が続く可能性もある
- RARIの入手方法は、Raribleを利用して入手する方法、エアドロップで入手する方法、Uniswapで購入する方法がある
Raribleは、独自トークンのRARIを発行する先進的なNFTマーケットプレイスです。
毎週75,000枚ものトークンが配布され、取引または販売をするだけでRARIのマイニングができるため、今後、参加者は増えていくと予想されます。
NFT売買は現在もピークは過ぎたものの取引は活発に行われており、Dune Analyticsのデータによると、OpenSeaは1月前半のOpenSeaの取引高は約27億ドル(約3100億円)で、2021年8月に記録した過去最高の34億ドルを上回る勢いです。
マーケットは活発なので、Raribleもサービス次第ではまだまだOpenSeaを脅かす存在となれるでしょう。
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